出版物
スラブ・ユーラシア叢書- 1. 国境・誰がこの線を引いたのか-日本とユーラシア
- 2. 創像都市ペテルブルグ:歴史、科学、文化
- 3. 石油・ガスとロシア経済
- 4. 近代東北アジアの誕生―跨境史への試み
- 5. 多様性と可能性のコーカサス-民族紛争を超えて
- 6. 日本の中央アジア外交-試される地域戦略
- 7. ペルシア語が結んだ世界-もうひとつのユーラシア史
- 8. 日本の国境・いかにこの「呪縛」を解くか
- 9. ポスト社会主義期の政治と経済-旧ソ連・中東欧の比較
- 10. 日露戦争とサハリン島
- 11. 環オホーツク海地域の環境と経済
- 12. 北西ユーラシアの歴史空間
- 13. 紅い戦争のメモリースケープ
- 14. 北極の人間と社会
――持続的発展の可能性 - 15. 北東アジアの地政治
―米中日ロのパワーゲームを超えて - 16. 日本帝国の膨張と縮小
―シベリア出兵とサハリン・樺太
[スラブ・ユーラシア叢書 6]
日本の中央アジア外交-試される地域戦略
スラブユーラシア叢書6『日本の中央アジア外交:試される地域戦略』(宇山智彦、クリストファー・レン、廣瀬徹也編著)が北海道大学出版会から刊行されました。2007年9月に東京大学で開いた国際ワークショップ「日本のシルクロード外交」(センターニュース111号参照)での報告の増補改訂版を集めたものです。日本の研究者と元外交官、ワークショップの共催者であった中央アジア・コーカサス研究所/シルクロード研究プログラム(CACI
& SRSP)の研究者など、多彩な執筆陣が、日本の中央アジア外交の歴史と現状を分析し、提言をおこなっています。国際秩序が流動化し日本の外交力が問われている今、多くの皆様にご一読いただければ幸いです。 なお、先行して英語版が、Japan’s Silk Road Diplomacy: Paving the Road AheadというタイトルでCACI & SRSPから刊行されており、ウェブで閲覧することができます 編著: 宇山智彦、クリストファー・レン、廣瀬徹也 2009 年 3月 北海道大学出版会 (出版社のページへ) ISBN 978-4-8329-6710-6 定価1800円 スラブ・ユーラシア叢書第6巻『日本の中央アジア外交-試される地域戦略』(宇山智彦ほか編著)が刊行されました。 |
目 次
序 |
i |
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第1部 |
中央アジア外交の理念 |
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第1章 |
廣瀬徹也 |
対中央アジア外交の概観-実務レベルでの政策立案者の視点から |
3 |
第2章 |
河東哲夫 |
対中央アジア政策の推移-シルクロード外交から「中央アジア+日本」へ |
23 |
第3章 |
クリストファー・レン |
日本の中央アジアに対する関与をどう理解するか-開発戦略の再評価 |
39 |
第4章 |
湯浅剛 |
ユーラシアへの「価値の外交」は定着するか-「自由と繁栄の弧」構想とその後 |
55 |
第2部 |
歴史・理論・地政学 |
||
第5章 |
宇山智彦 |
対中央アジア外交の歴史的文脈と展望-アジア主義と日米関係のはざまで |
77 |
第6章 |
ティムール・ダダバエフ |
対中央アジア協力の現状と課題-機能主義の観点から |
97 |
第7章 |
岩下明裕 |
上海協力機構-「反米」ゲームの誘惑に抗して |
115 |
第3部 |
経済協力と支援 |
||
第8章 |
エリカ・マラト |
クルグズスタンは中央アジアにおける日本の最重要パートナーか? |
135 |
第9章 |
嶋尾孔仁子 |
現代グローバル化の下での日本のエネルギー戦略-西アジア・中央アジアの場合 |
149 |
第10章 |
ニクラス・スワンストローム |
中央アジア地域の経済協力と紛争管理-北東アジア諸国の役割 |
167 |
結語 |
181 |
||
日本・中央アジア関係年表 |
189 |
||
索引 |
193 |
||
執筆者紹介 |
197 |