トップ第3班:研究概要
第3班 経済:研究概要
持続的経済発展の可能性
ロシア、中国、インドの3国およびその他の地域大国(サウジアラビア、ブラジル、トルコ)が、地域経済大国としてどのようなインパクトを世界に与えているか、また、逆に、世界の政治経済の動向が、これら諸国にどのような影響を与えているかを、マクロ経済・国際金融、産業構造・企業システム、資源・環境問題という側面から検討し、それを踏まえて、これら諸国が地域大国としての地位を維持・発展できるかどうかの展望を導く。具体的には、以下の4点を本研究の目的とする。
- マクロ・国際金融、産業構造・企業、資源・環境の問題に関して、3国を中心とする「地域大国」を比較できるような経済統計および法制データベースを作る。
- マクロ経済の構造、国際金融市場における当該国家の位置、産業構造の変動、企業システムの現状と今後という側面で、「地域大国」が共通に抱える問題は何であり、それぞれに独自の問題は何であるのかを摘出する。
- 3国を中心とする「地域大国」の資源問題および環境問題の現状を把握したうえで、資源外交(および資源ナショナリズム)および国際環境保護体制(特に京都議定書体制)におけるこれら諸国の行動様式を分析し、資源問題、環境問題がこれら諸国の持続的経済発展にとってどのような制約条件となるかを考察する。
- 3国およびその他の「地域大国」がグローバリゼーションに対抗する新しい理論モデルになりうるのかについて検討する。