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Name
YOSHINO Etsuo
YOSHINO
氏名
吉野 悦雄
所属
経済学研究科:現代経済経営専攻
職名
教授
学位
経済学博士
現在の専門
比較経済体制論

研究内容 研究・教育歴 研究業績

研究内容
  1. 1981年に北海道大学に奉職以来,ポーランドをケーススタディとして,社会主義経済の機能モデルの研 究を開始した。研究手法としては法律・政令・大臣決定など公的文書調査を採用し,その成果は研究業績26にある『社会主義経済改革論』(1987年)とし て公表し,現代社会主義経済研究における公文書利用研究の魁として一定の評価を得た。

  2. 1988年より,ポーランドをケーススタディとして,現場の労使関係の調査を労働省(日本)からの研究 資金交付を得て開始し,8名による調査団を組織して現地調査を行い,その結果は業績17-25の8本の成果として公開した。その過程において,ポーランド 労働法の日本語訳も行った。この調査は,その後,ハンガリー・チェコの両国への調査へと継続され,東欧諸国と日本の労働省との良好な関係の形成に貢献した と自負している。

  3. 1991年より科学研究費(海外共同調査)の資金交付を受け,ポーランドにおける農村部の社会構造の研 究を開始した。これは,前者の都市部工業部門の社会構造調査と対をなすものであった。8名の調査団を組織し,その成果は研究業績16(1993年)として 公開している。研究手法は家族関係に注目し,調査農家のすべてで家系図を作成するという,欧米・日本では前例のない調査手法を採用した。この手法はポーラ ンド・リトアニアで注目を集め,いくつかの招待講演を行った結果,ポーランド語への翻訳が要請され,業績7(1998)としてワルシャワの出版社からポー ランド語で公刊した。この著作はポーランド社会学会から高い評価を得て,2001年度におけるワルシャワ大学社会学部農村社会学科の学部3・4年生向けの 必読文献として指定され,同大学のシラバスにも掲載された。その後,同著の英語訳の要請を受け,米国人学者による第一次翻訳が完成している。

  4. 1987年より,現在の旧社会主義諸国における最大の問題は民族紛争にあるとの認識にたち,主要3民族 と微小5民族が共存するリトアニアをケーススターディとして,複数民族社会のミクロ・レベルからのコンフリクトと協調過程の研究を開始した。その成果は業 績3(2000年)として公刊している。複数民族社会のミクロ・レベルからの研究としては,我が国では初めてのことではないかと自負している。この研究 は,現在では,ベラルーシとウクライナにフィールドを移して,調査を継続している。その成果は,日本国内でもロシア史研究会や歴史学研究会などから注目さ れ,いくつかの基調報告などを依頼された。

  5. 2000年よりは,上記のミクロ・レベルの研究を踏まえて,東欧における農業部門のマクロ研究を開始す ると共に,日本学術振興会の外国人特別研究員事業の資金交付を受けて,モンゴルにおける地域開発と日本のODA援助の有効性の研究を2003年4月から開 始する予定である。


研究・教育歴

  • 昭和49年から52年。東北大学経済学部大学院修士課程および博士課程在学

  • 昭和52年10月から昭和56年3月までワルシャワ経済大学大学院博士課程在学(経済学博士号取得)

  • 昭和56年4月北海道大学経済学部講師,「近代経済学」担当

  • 昭和58年1月北海道大学経済学部助教授,「経済体制論」,「近代経済学」担当

  • 平成4年8月北海道大学経済学部教授,「比較経済体制論」,「近代経済学」担当

  • 平成10年4月北海道大学大学院経済学研究科・現代経済経営専攻教授「比較経済体制特論」担当



研究業績
単著 (2002年3月まで)
  1. E.Yoshino, Polish Agriculture : Present and Future – Polarization Process of the Family Farm in Poland, O.Ieda(ed), Transformatin and Diversification of Rural societies in Eastern Europe and Russia, SRC, Hokkaido University, pp.137-158, 2002

  2. E.Yoshino, The Polarization process of Polish agriculture in the latter half of 1990s: Hobby farmer, week-end farmer or euthanasia, O.Ieda (ed), The New Structure of the Rural Economy of Post-Communist countries, SRC, Hokkaido University, pp.107-122, 2001

  3. 吉野悦雄、『複数民族社会の微視的制度分析-リトアニアにおけるミクロストーリア研究 -』、北海道大学図書刊行会、総213頁、2000年

  4. 吉野悦雄、「地域間経済協力の現状と問題点」、西村可明編著『旧ソ連・東欧における国際 経済関係の新展開』(日本評論社)所収、pp.87-116、2000年

  5. 吉野悦雄、「対西側移民出入国と体制転換後の経済過程-旧ソ連・東欧8か国の比較-」、 『経済研究(一橋大学経済研究所)』、第50巻第4号、pp.324-.336、1999年

  6. 吉野悦雄,「リトアニアにおける複数民族共存の条件」,『ロシア東欧学会年報』,第27 号,pp.49-60,1999年

  7. E Yoshino, Polscy chlopi w XX wieku - podejscie mikro-deskryptywne, Semper, Warsaw, 339pp. 1998 (ポーランド語;吉野悦雄『二十世紀におけるポーランド農民-微視的制度接近』,単著、センペル社,ワルシャワ,総頁339頁,1998年)

  8. 吉野悦雄,「微視的制度研究の試み-比較経済システム分析の観点から-」,『研究年報経 済学(東北大学)』,第59巻第4号,23-35頁,1998年

  9. 吉野悦雄,「EU加盟をめざすポーランド経済とその民営化過程」,『ロシア研究』,第 26号,141-158,1998

  10. 吉野悦雄,「EU加盟に向けたポーランドの民営化過程-その国家財政的背景-」,『旧ソ 連・東欧諸国における市場経済の形成』所収,日本国際問題研究所刊,10-23頁,1997年

  11. 吉野悦雄,「ポーランドの民営化過程」,『東欧諸国の経済改革の動向』所収,日本国際問 題研究所刊,15-34頁,1996年

  12. 吉野悦雄,「多民族国家リトアニア」,望月哲男編『地域からの東欧史』,61-80,北 海道開発問題研究調査会,1995

  13. E.Yoshino, Social policy measures, International Development Center of Japan (ed), Polish Industrial Development, part I,pp.113-120 and part II, pp.187-202, 1995

  14. 吉野悦雄,「市場経済化過程のポーランド農業(2)」,『ロシア・東欧の農業』7 (2),3-28,1995

  15. 吉野悦雄,「市場経済化過程のポーランド農業(1)」,『ロシア・東欧の農業』6 (3),2-20,1994

  16. 吉野悦雄, 吉野悦雄編著『ポーランドの農業と農民』,木鐸社,1993年,執筆担当第 1部,第1章,第2章,第3章,第4章,第5章,第6章,第7章,第8章,第9章,第10章,第11章,第12章,第13章,第2部第1章,第3章,第6 章,第7章,5-365,407-414,471-520,541-548頁

  17. 吉野悦雄,「労働市場」,吉野悦雄編著『ポーランドの労働・日本の労働 下巻』,日本労 働研究機構刊,91-106, 1992

  18. 吉野悦雄,「ポーランドの労働概観」,吉野悦雄編著『ポーランドの労働・日本の労働 下 巻』日本労働研究機構刊,7-90,1992

  19. 吉野悦雄,『ポーランドの労働・日本の労働 上巻』,日本労働研究機構刊,総頁390 頁,1991

  20. 吉野悦雄,「ポーランド/改革の現状と国民的合意の達成」,『日本労働研究雑誌』第 365号, 58-64,1990

  21. 吉野悦雄,「ポーランドにおける「社会主義社会」の実質的解体」『経済研究』(一橋大 学)第41巻第4号,289-297,1990

  22. 吉野悦雄,『ポーランド労働法体系 第1巻』,日本労働研究機構刊,総頁240頁, 1990

  23. 吉野悦雄,『ポーランド労働法体系 第2巻』,日本労働研究機構刊,総頁320頁, 1990

  24. 吉野悦雄,『ポーランド労働法体系 第3巻』,(日本労働研究機構刊,総頁150頁, 1990

  25. 吉野悦雄,『ポーランドの雇用法と解雇法』,日本労働研究機構刊,総頁77頁,1990

  26. 吉野悦雄,『社会主義経済改革論』,木鐸社刊,総頁397頁,1987

  27. E. Yoshino, Price, Quality and Turnover Tax of Consumer Durable Goods in Socialist Economies Japanese Slavic and East European Studies Vol.4 ,63-82,1983





他 -受賞歴、国際会議発表、等-
招待講演
  • E.Yoshino, Family is a Synthetic Symbol of Social analysis in Transitional Economies, Evolutionary Perspectives on Transition Economies, March 27-30, 2002, Kyoto, The Japan Association for Evolutionary Economics.

  • E.Yoshino, Polish Peasants in the 20th century, Deutsches Historisches Institut, Warschau, November,1998

  • E.Yoshino, The Japanese Agriculture and the Eastern European Agriculture, Vilunius Agricultural college,(Lithuania), January, 1998

  • E.Yoshino, The Japanese labor-relation, Warsaw Economic School, Warsaw(Poland), October, 1995


基調講演
  • 「複数民族社会の微視的制度研究」,ロシア史研究会,早稲田大学,2000年4月

  • 「ポーランドにおける「社会主義社会」の実質的解体」,社会主義経済学会1989年度全国大会,西南学 院大学,6月,1989



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