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CIS:旧ソ連空間の再構成

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編者:田畑伸一郎・末澤恵美
執筆者[執筆順]:
末澤恵美(すえざわ・めぐみ)平成国際大学助教授
山田哲也(やまだ・てつや)椙山女学園大学助教授
田畑伸一郎 (たばた・しんいちろう)SRC教授
角田安正(つのだ・やすまさ)防衛大学校助教授
岡奈津子(おか・なつこ)アジア経済研究所研究員
服部倫卓 (はっとり・みちたか)ロシア東欧貿易会調査役
廣瀬陽子(ひろせ・ようこ)慶応義塾大学総合政策学部専任講師
岩下明裕 (いわした・あきひろ)SRC教授

発行日:2004年3月
発行所:国際書院
ISBN 4-87791-132-4
A5判、横組、251頁

国際関係、国際法、安全保障、経済、社会など様々な学問領域を踏まえた日本で初めてのCIS(旧ソ連の12の共和国を束ねる枠組み)に関する研究書

独立国家共同体CISを、旧ソ連空間に形成されたひとつの纏まりとして捉えようとする本書は、その多様化を見据え、国際関係の観点からも分析する。類例のないこの共同体は今世紀のひとつの行方を示唆している。

本書は、この10数年間のCISの役割を客観的に位置付け、その評価をおこなう。CISは何を目的とし、CISによって何が達成されたのか。CISの求心力とは何か。またそれは21世紀にどのような意義を有しているのか(本書「はしがき」から)。

目  次

I
CISの位相

序 章
CISの軌跡
末澤恵美
15
第2章
機構としてのCIS
山田哲也
31




II
CISの基線


第3章
経済統合 —旧ソ連経済空間の解体との対照
田畑伸一郎
51
第4章
安全保障 —CIS全体の統合から部分的な協力関係の構築へ
角田安正
73
第5章
「近い外国」のロシア人 —同胞法と国籍法にみるロシアのジレンマ
岡奈津子
93




III
CISの変異


第6章
ロシア・ベラルーシ連合はCIS統合の牽引車か
服部倫卓
115
第7章
CIS内サブ・リージョナル・グループの動向—GUUAMの盛衰を事例に
廣瀬陽子
133




IV
CISの展開


第8章
CISと国際関係 —ウクライナ・コーカサス・中央アジア
末澤・廣瀬・岩下
161
第9章
CISとロシア  —選択的重層アプローチの形成と展開
岩下明裕
185
解題
21世紀の「実験場」?
岩下明裕
207