センターでは1986年以降、札幌市教育委員会との共催で、
札幌地域の社会人を対象にした公開講座を毎年1回、初夏に開催しています。
今年度は以下により実施致します。
2019年度 公開講座 「再読・再発見:スラブ・ユーラシア地域の古典文学と現代」
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スラブ・ユーラシア(旧ソ連・東欧)地域における代表的かつ重要な古典的文学作品を、現代の視点から改めて読み直し、その作家や作品の魅力、作品の新たな読みの可能性、そして作品を通して見る今日のスラブ・ユーラシア地域の社会状況、個別地域の特殊性や世界の普遍性について再考する。
期間 2019年5月10日(金)~5月31日(金)
(毎週 月曜日・金曜日 18:00~20:00)
主催 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター
後援 札幌市教育委員会、地域研究コンソーシアム
※ 道民カレッジの連携講座(https://manabi.pref.hokkaido.jp/college/ )です。
1回の出席で教養コース2単位取得できます。(全14単位)
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文学とは、それが書かれた時代を映しだす鏡であり、それを読み解くことで当時の社会情勢を知ることができるものです。その一方で、書かれた時代に関わらず、読者に様々な、思いもかけない読み方を開くことがあります。時を経てもなお読み継がれる文学を「古典」と呼ぶならば、そうした様々な読みをうけいれてくれる懐の深さこそ、古典の古典たる所以かもしれません。
本講座では、スラブ・ユーラシアの各地域を専門に、第一線で活躍する文学および隣接分野の研究者が、古典文学と現代とのかかわりについて多角的に論じます。
民族・言語・文化において比類なき多様さを誇るスラブ・ユーラシア地域には、いったいどのような背景のもと、どのような「古典」があるのでしょうか。そうした多様な地域や言語の古典に、共通のなにかを抽出することができるでしょうか。そしていま、現代に生きる我々が改めて古典文学を読む意味とは何でしょうか。
講義では、日本人にはきわめて馴染み深い19世紀ロシアの文学作品から、邦訳がなく、世界でもあまり知られていない少数話者言語の、しかし味わい深い文学まで幅広く扱うことで、上記の問いに対する答えを探求していきます。一連の講義が地域研究と古典文学の有機的な関連について受講者の皆さんに新たな知見と満足をもたらすものと確信しております。
野町素己(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター・教授)
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第1回 |
5月10日(金) |
カザフ文学とイスラーム世界:近代遊牧社会にとっての古典とは何か |
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター 教授
宇山 智彦
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第2回 |
5月13日(月) |
トルストイ『戦争と平和』の戦争観・歴史観をめぐって |
北海道大学名誉教授
中央学院大学教養学部 教授
望月 哲男
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第3回 |
5月17日(金) |
ゴーゴリの手―『鼻』から「手」を考える |
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター 准教授
安達 大輔
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第4回 |
5月20日(月) |
K・チャペックの『ロボット』を読み直す |
実践女子大学文学部国文学科 准教授
ブルナ・ルカーシュ
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第5回 |
5月24日(金) |
ユーゴスラヴィアとポスト・ユーゴスラヴィアの文学―多文化空間の語り部たち |
東京大学大学院人文社会系研究科 教授
三谷 惠子
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第6回 |
5月27日(月) |
19世紀文学のポストモダン的再読とその後:プルス『人形』とトカルチュク『人形と真珠』 |
東洋大学文学部 日本文学文化学科 助教
小椋 彩
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第7回 |
5月31日(金) |
「方言文学」から「古典文学」へ:スラブ系少数民族文学再考 |
北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター 教授
野町 素己
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※ 都合により、日程等の一部を変更することがあります。
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北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 1階 W103室
(札幌市北区北10条西7丁目) * 案内地図
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満18歳以上の方であればどなたでも受講できます。 |
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80 名 |
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1) 申込期間: 4月1日(月)~4月26日(金) [土・日・祝日を除く 17時まで]
2) 申込先: 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター2階事務室 * 案内地図
〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目
Tel 011-706-2388 Fax 011-706-4952
E-mail: jimu@slav.hokudai.ac.jp
3) 申込手続: 別紙の受講申込書 (コピー可、ホームページよりダウンロードも可能) に必要事項を明記の上、
指定の振込用紙にて受講料をお振り込み後、受付証明書(E票)を貼り付け、
4月26日(金)までに上記申込先宛にご郵送、又はご持参下さい。
(※振込用紙の入手にあたっては、お申し込み先までご連絡ください。)
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7.受講者証 |
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受講者証は、当日受付にてお受け取り下さい。 |
8.受 講 料 |
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1) 金額 4,500円(全7回分)
- 1回のみ受講 : 1,500円
- 2回まで受講 : 3,000円
- 3回以上受講 : 4,500円
- ※特定の講義のみの受講も可能
2) 納付方法
4月26日(金)までに規定の振込用紙をご利用の上、銀行又は郵便局よりお振込み願います。
なお、納入した受講料はお返しできませんので、ご了承願います。
※当日、会場での現金納付は、受け付けておりません。
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9.そ の 他 |
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1)駐車場がありませんので、公共の交通機関をご利用願います。
2)都合により、日程などの一部は変更になる場合があります
3)本講座で得られた個人情報については、本学の行事等の案内以外には利用しません。
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