スラブ研究センターニュース 季刊 2006
年春号
No.105
2006年 |
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6月10-11日 |
比較経
済体制学会第46回全国大会 於一橋大学 詳しい情報は http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaces/index.html |
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7月5-7日 |
スラブ
研究センター夏期国際シンポジウム |
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9月28-10月1日 |
中央
ユーラシア学会(CESS) 於ミシガン大学 |
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10月20-22日 |
2006
年度日本ロシア文学会全国大会 於京都大学総合人間学部 |
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10月28日 |
比較経
済体制学会秋期大会 於神戸大学 |
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11月16-19日 |
米国ス
ラブ研究促進学会(AAASS)年次大会 於ワシントンDC |
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11月18-19日 |
ロシ
ア・東欧学会年次大会 於青山学院大学 |
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12月13-15日 |
スラブ
研究センター冬期国際シンポジウム |
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2007年 |
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7月4-6日 |
スラブ
研究センター夏期国際シンポジウム |
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2010年 |
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7月23-27日 |
ICCEES
(中東欧研究国際評議会)第8回世界会議 於ストックホルム |
センターのホームページ(裏表紙参照)にはこの他にも多くの海外情報が掲載されています。
北大大学院文学研究科歴史地域文化学専攻スラブ社会文化論専修の今年度の新入生は、修士課程6名、博士課程3名でした。4月現在の在学生は以下の諸 君です。
氏名 |
学年 |
研究テーマ |
指導教
員(正/副) |
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---|---|---|---|---|
天野尚樹 |
D3 |
北東アジア国際関係史:日本・中
国・ロシアの国境概念 |
岩下 |
ウルフ |
倉田有佳 |
D3 |
在日亡命ロシア人 |
岩下 |
荒井 |
クリフツォフ ドミトリ |
D3 |
日本・ロシア・中国の三角関係と米
国 |
岩下 |
林 |
山本健三 |
D3 |
ロシア政治思想史におけるドイツ
人・ポーランド人 |
松里 |
望月 |
水谷 剛 |
D3 |
テレキ・パール研究 |
家田 |
林 |
秋山徹 |
D3 |
帝政ロシア植民地時代の中央アジア |
宇山 |
前田 |
須田将 |
D3 |
中央アジアにおける「市民社会」と
その「建設」 |
宇山 |
岩下 |
オイドフ バトバヤル |
D3 |
モンゴルの独立とロシア・モンゴル
関係(1911年~1921年) |
岩下 |
ウルフ |
大武由紀子 |
D3 |
ソ連期プロパガンダ・ポスターにつ
いて |
望月 |
荒井 |
加藤美保子 |
D2 |
ロシアの安全保障とアジア太平洋の
地域主義 |
岩下 |
林 |
立花優 | D2 | アゼルバイジャンの現代政治 | 宇山 | 松里 |
井上岳彦 | D2 | 帝政ロシアとカルムィク人 | 宇山 | 前田 |
武藤玲子 | D2 | モルドヴァ共和国における移行政治 |
松里 | 林 |
小野田悦子 |
D2 |
ロシアにおけるイエズス会の歴史 |
望月 |
松里 |
左近幸村 |
D2 |
帝政末期のロシア極東 |
松里 |
ウルフ |
金野雄五 |
D2 |
ロシア経済と対外経済関係の自由化 |
田畑 | 山村 |
麻田雅文 |
D1 |
中東鉄道による満洲経営:1896
-1917年 |
ウルフ |
岩下 |
封 安全 | D1 | 日・中・露三国経済関係 | 田畑 | 荒井 |
高橋 沙奈美 | D1 | ロシア正教をめぐる記憶から見る、
ポスト・ソヴィエト社会の国民統合問題 |
望月 | 松里 |
平塚慈 |
M2 |
EUの東方拡大とロマ問題 |
林 |
家田 |
笹村久美子 | M2 | 独立後ウクライナの国家建設:ロシ アとの比較において | 松里 | 林 |
三浦賢二 | M2 | ハンガリー人をめぐる民族問題 | 家田 | 林 |
中村 由香理 | M2 | アルタイにおける宗教性:伝統信仰
と他宗教の相互関係 |
宇山 | 山村 |
藤原 一也 | M2 | ロシア・ソ連社会における情報伝達 |
望月 | 荒井 |
湊 剛将 | M2 | 非承認国家連合加盟国の比較研究 | 松里 | 宇山 |
宮澤 謹次 | M2 | ミハイル・バフチンのドストエフス キー研究 | 望月 | 宇山 |
桜間 瑛 |
M2 |
タタール人の民族・宗教意識 |
宇山 |
松里 |
望月映子 |
M2 |
ロシアの対ヨーロッパ外交 |
岩下 |
林 |
竹村寧乃 |
M2 |
アゼルバイジャンの言語政策 |
前田 |
宇山 |
吉田真由美 |
M2 |
ロシアの学校における文学教育 |
望月 |
荒井 |
劉 旭 |
M2 |
ロシアのエネルギー戦略 |
荒井 | 田畑 |
玉木修 |
M1 |
クロアチア・イリリア期における教
育と学生 |
家田 |
林 |
牟田恭平 |
M1 |
近世ハンガリーにおける地方社会 |
家田 |
林 |
久岡加枝 |
M1 |
グルジア民俗音楽の変容 |
前田 |
宇山 |
望月康次 |
M1 |
ナゴールノ・カラバフ問題 |
松里 |
前田 |
ウセーロヴァ・カムシャト |
M1 |
カザフスタンの農業・食料複合体に
おける垂直的調整の発展プロセスの比較分析 |
山村 |
田畑 |
寺田厚 |
M1 |
チェコスロヴァキア共産党史 |
林 |
家田 |
1995年度以来、スラブ研究センターでは、Hoover InstitutionとРосархивの 共同事業として製作されChadwick-Healey社から販売される «Archives of the Soviet Communist Party and Soviet State»について、当時のCOEプロジェクト経費などを使用して逐次購入をしてきましたが、COEプロジェクトが廃止された後は、なかなかこれに手が 回らない状況が続いていました(センターニュース87号, 2001年10月を参照)。しかし、昨年度の終わり近くになって、若干の補充を果たすことができましたので、お知らせします。
昨年度の購入分は、ГАРФの収蔵する文書中、リール番号で3.2723-3.2949の全227リール です。これは、ピローゴフ通りにある旧ЦГАОР СССРに所在するフォンドr-393 内務人民委員部の文書の一部であり、年代的には1923-1925年のものです。なお、このフォンドは、相当膨大なもので、これまで約2600リールを購 入してきましたが、なお1000リール以上が残されています。
2006年1月から3月までの3ヵ月間における、センターのホームページへのアクセス数(但し、 gif・jpg等の画像形式ファイル を除く)を統計しました。
|
全アクセス数 (1日平均) |
うち、 邦語表紙 アクセス数 (1日平均) |
うち、 英語表紙 アクセス数 (1日平均) |
国内からの アクセス数(%) |
国外からの アクセス数(%) |
不明(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1月 | 309,617 (9,988) |
12,652 (408) |
3,124 (101) |
96,125 (31%) |
190,724 (62%) |
22,768 (7%) |
2月 | 291,385 (10,406) |
11,884 (424) |
3,116 (111) |
74,525 (26%) |
179,053 (61%) |
37,807 (13%) |
3月 | 354,987 (11,451) |
13,848 (447) |
3,688 (119) |
75,208 (21.2%) |
242,734 (68.4%) |
37,045 (10.4%) |
和文学術雑誌『スラヴ研究』第53号は間もなく刊行予定で、現在印刷作業を進めています。内容はニュース前号に掲載した通りです。
また、次の第54号(2007年春刊行予定)の原稿締め切りは8月末です。投稿希望者は、6月末頃までに大須賀までお申し込みください。投稿規程など(若 干改訂しました)はセンターのホームページに掲載されていますので、ご参照ください。
センターの欧文学術雑誌 ACTA SLAVICA IAPONICA Tomus 23(2006)3月に発行されました。以下の論文等が掲載されています。また、次号Tomus 24の投稿が3月末に締め切られ、現在審査中です。
Articles |
|
Лукоянов,
Игорь |
Последние
русско-японские
переговоры перед войной 1904-1905 гг. (взгляд из России) |
Shnirelman,
Victor |
The
Politics of a Name: Between
Consolidation and Separation in the Northern Caucasus |
Werth,
Paul |
Georgian
Autocephaly and the
Ethnic Fragmentation of Orthodoxy |
Naganawa,
Norihiro |
Molding
the Muslim Community
through the Tsarist Administration: Maalla under the Jurisdiction of
the Orenburg Mohammedan Spiritual Assembly after 1905 |
Комарова,
Галина |
Человек и
радиация: опыт
исследования аспектов жизни людей в условиях повышенной радиации |
Matsuzato,
Kimitaka
& Gudžinskas, Liutauras |
An
Eternally Unfinished
Parliamentary Regime? Semipresidentialism as a Prism to View Lithuanian
Politics |
Discussion |
|
Гринёв,
Андрей |
Российский
политаризм как
главная причина продажи Аляски |
Vinkovetsky,
Ilya |
Why
Did Russia Sell Alaska? |
Гринёв,
Андрей |
Повлиял ли
политаризм на продажу
Аляски? (Ответ на замечания И. Виньковецкого) |
Sources |
|
Wolff,
David |
The
KGB Reports from Lithuania |
Research
Note |
|
Mitrasca,
Marcel |
Japan
in Romanian Books before
World War Two |
『プラトンとロシア』が21世紀COE研究報告集No. 12として発行されました。掲載論文は以下の通りです。
ロシ
ア・プラトニズムとウラジーミル・ソロヴィヨフ |
杉浦秀一 |
ドスト
エフスキーの中のプラトン |
望月哲男 |
セルゲ
イ・トゥルベツコーイのロゴス論について |
根村亮 |
物とイ
デア:ヴャチェスラフ・イワーノフの美学とプラトン主義 |
北見諭 |
パー
ヴェル・フロレンスキイのプラトン論:身体、視覚、美とのかかわりをめぐって |
貝澤哉 |
ローセ
フとプラトン主義:『神話の弁証法』における概念構成をめぐって |
大須賀史和 |
ポーラ
ンド・メシアニズムにかんする覚書:ヘーネ=ヴロンスキの「絶対」の哲学 |
川名隆史 |
『バルトとバルカンの地域認識の変容』が21世紀COE研究報告集No. 13として発行されました。掲載論文は以下の通りです。
地域空
間としての「バルト」の醸成と変容 |
志摩園子 |
バルカ
ンにおける空間認識:19世紀バルカンにおける民族運動の連動性 |
菅原淳子 |
SESシリーズ第9巻 Beyond Sovereignty: From Status Law to Transnational Citizenship?(国家主権を越えて:地位法から国を跨ぐ市民権へ?), B. Majtenyi, Z. Kantor, B. Vizi, I. Halasz, S. Deets & O. Ieda (editor in chief) eds. が刊行されました。
この巻は一昨年に刊行されたSESシリーズ第4巻 The Hungarian Status Law: Nation Building and/or Minority Protection(ハンガリー地位法:国民形成そして/あるいは少数民族保護)Z. Kantor et al. eds.を発展させたものです。基礎になっているのは2004年10月にブダペストで開催された国際シンポジウム「地位法症候群:共産主義崩壊後の国民形 成、それともポスト・モダンの市民権? The Status Law Syndrome: Post-Communist Nation-Building or Post-Modern Citizenship?」での報告論文です。前回の『ハンガリー地位法』では2001年制定のハンガリー地位法の政治的、法律的な分析が中心でしたが、 今回は東欧全域さらには西欧やCISにも分析対象が広げられ、分析視角も理論、国際社会、イデオロギー、そして国際比較をも含む多面的なものとなりまし た。合わせて20編が収録され、執筆者もハンガリー、ルーマニア、オーストリア、イギリス、アメリカ、ドイツ、インド、トルコ、オランダ、及び日本の 10ヵ国に及びます。今回の出版により、前回と合わせて、地位法に関する世界での先端的研究はほぼ網羅されたのではないかと思いますが、まだまだ論じ切れ ていない点も多々あると思います。皆様方からのご批判、ご高評をお願い申し上げます。掲載論文は以下の通りです。
Utilitarianism in Minority Protection? (Status Laws and International Organisations) | Balázs Majtényi |
Pulling
Back from Neo-Medievalism: The Domestic and International
Politics of the Hungarian Status Law |
Stephen Deets |
The
Concept of Nation in the Central and East European ‘Status Laws’ |
Zoltán Kántor |
Territory
and the Hungarian Status Law: Time for New Assumptions? |
Sherrill Stroschein |
Kin
Minority, Kin-state and Neighbourhood Policy in the Enlarged Europe |
Judit Tóth |
The
Evaluation of the ‘Status Law’ in the European Union |
Balázs Vizi |
The
Triadic Nexus: Lessons Learned from the Status Law |
Walter Kemp |
Role
for the Kin-states? |
Gábor Kardos |
Transnational
Minority Protection in Central and Eastern Europe and European
Community Law |
Helge Hornburg |
From
the Status Law "Dual Citizenship": Aspects of Domestic International Law |
Herbert Küpper |
Ideological
Background of the Amendment Status Law Controversy in Hungary |
Osamu Ieda |
Hungary
and the EU: the Status Law and After |
George Schöpflin |
The
Innocence of Article Eighteen, Paragraph Two, Subsection E. |
Nigel Swain |
Minority
Rights and Diaspora-claims: Collision, Interdependence and Loss of
Orientation |
András László Pap |
Models
of Kin Minority Protection in Central and Eastern Europe |
Iván Halász |
Virtual
Nationalism in Comparative Context: How Unique Is the Hungarian
Approach? |
Zsuzsa Csergő − James M.
Goldgeier |
Hungarian
Status Law: A Model for Minority Kin Protection? |
Amitabh Singh |
Dual
Citizenship, Extraterritorial Elections and National Policies: Turkish
Dual Citizens in the Bulgarian-Turkish Political Sphere |
Nurcan Özgür-Baklacioglu |
The
‘Triadic Nexus’ in Kazakhstan: A Comparative Study of Russians,
Uighurs, and Koreans |
Natsuko Oka |
The
Status of an Ethnic Minority in Eurasia: The Mennonites and Their
Relation with the Netherlands, Germany and Russia |
Tjeerd de Graaf |