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図書室だより

◆ 新規受入資料の紹介 ◆

 最初に報告させていただきたいのは、キエフ神学大学紀要(Труды Киевской духовной академии)т. 1-58. 1860-1917年. [マイクロフィッシュ版]. IDC社. の購入である。
革命前のロシアには、キエフ、モスクワ、ペテルブルク、カザンの4つの神学大学があったが、キエフ神学大学はその中でも、1615年設立のキエフ兄弟団学校(のちのキエフ・モヒラ・アカデミー)に遡る、最も長い伝統を誇っていた。1860年に創刊されたその紀要は、主として西方教父の著作の翻訳およびキリスト教研究のオリジナルな成果を収める。1860-1904年および1905-1914年をカバーする記事索引が付録する。なお、この購入には1999年度特別設備費の一部を使用した。
 また、センター図書室は、この関連資料として、キエフ神学校評議会議事録(Протоколы заседаний Совета Киевской духовной академии) 1875-1895年分のマイクロフィッシュを所蔵する。これは、UMI社から提供されるRussian History and CultureシリーズにRH20680として含まれる。
 この他、昨年度は、帝国科学アカデミーの出版物であったХристианский Восток. т. 1-6. 1912-1920.、北京駐在ロシア宣教団のТруды членов Российской духовной миссии в Пекине. т. 1-4. 1852-1866.も購入した。後者は、中国の歴史、習俗、宗教事情、産業などを扱い、ロシアによる戦略的中国地域研究の様相を示す。
 次に紹介しておきたいのは、ロシア帝国正教関係政令・指令集Полное собрание постано-влений и распоряжений по ведомству православного исповедания Российской Империи. である。これは宗務院の発足した1721年以後について、主に宗務院の文書館に残されていた文書から編年的に編集したもので、1869年から1915年にわたって分冊刊行された。途中エリザベータ・ペトローヴナ(在位1741-1762年)以降の分は皇帝の治世毎に編集されたが、これは完成を早めるためであろう。しかし、残念ながら刊行できたのはパーヴェル1世の治世(1796-1801年)以前の分と、1825-1835年をカバーするニコライ1世の治世の最初の巻までであった。センター図書室は、Norman Ross社が製作したこのマイクロフィッシュ版を購入した。
 なおこの資料は、П.А. Зайончковскийの編集したСправочники по истории дореволю-ционной России. Изд. 2-е. М. 1978. では1250-1254番にあたる。
 最後に触れておきたいのは、これと同じくNorman Ross社から購入した、文部省政令集Сборник постановлений по Министерству народного просвещения.т. 1-17. である。これは文部省の創立以来の文部関係法令を、1864年から1904年にかけて刊行したもので、1802年から1900年までをカバーする。なお、このマイクロフィッシュ版は、改訂第2版があるときは、それを使用しているようである。1802-1881年および1881-1900年をカバーする索引を付す。Зайончковскийの編集した上掲書では、1339番にあたる。
 なお、以上の資料の収集には、原暉之教授を代表者として1999年度に開始された科研費プロジェクト「近現代ロシアにおける国家・教会・社会 : ロシア正教会と宣教団」に依るところが大きいことを付言する。


    スラブ研究センターの図書館資料

ポール・ヴェクスラー(テルアヴィヴ大学)

 わたしは1999年の後半に、北海道大学スラブ研究センターの客員研究員として約2ヶ月半を愉快に過ごすことができた。わたしの全体的な目標は、図書館資料の調査(センター内と外の両方)、とりわけジョージ・Y・シェヴェロフとジョージ・ヴェルナツキーの二人の教授の蔵書の調査にあった。わたしは、次の3つのトピックに特に関心がある。a) ロシア語の歴史的音声学(キエフ・ルーシおよび現在のロシアにおける初期スラヴ人入植の背景を含めて)、 b) ウクライナ語方言学(アシュケナージとよばれる東欧ユダヤ人の言語であるイディッシュは、中高ドイツ語の一方言と通常考えられているが、そうではなくて祖ベラルーシ語あるいは祖ウクライナ語の一方言であるというわたしの仮説との関連において)、 c) ベラルーシ、ウクライナ、リトアニアおよびポーランドにおけるイスラム教徒(いわゆるリトワ・タタール人)の起源。 札幌滞在中に、わたしは、このいずれのトピックにおいても大きく前進することができた。この短い覚え書きの目的は、札幌のスラヴ関係蔵書についてわたしの受けた印象を書き留めることである。
 現代の出版物や参考図書が、とりわけロシアに関して非常によくそろっているということは、日本の国外にある優秀なスラヴ・コレクションを持つ優れた図書館から、札幌のスラヴ関係蔵書を際立たせるものではない。スラヴ学研究のセンターとしての札幌の無類の長所は、当然のことながら、むしろ世界的に著名なウクライナ・アメリカ人のスラヴィストであるコロンビア大学のジョージ・シェヴェロフ、生前はエール大学に所属したロシア人歴史家ジョージ・ヴェルナツキー、シカゴ大学のエプシュタインという個人蔵書にある。現在、札幌は、シェヴェロフのスラヴ言語学関係蔵書の3分の1と、ヴェルナツキーの非スラヴ語蔵書を擁することを誇る。ヴェルナツキー・コレクションとエプシュタイン・コレクションはどちらも、わたしの専門である言語学について、重要な資料を含んでいる。北海道大学にあるシェヴェロフの旧蔵書は、現在のわたしにとって非常に重要な領域であるウクライナ方言学において、極めて潤沢である。シェヴェロフはまた、第二次世界大戦終戦直後に刊行された、おそらく他のどんな場所でも入手できないであろう資料を持っていた。例えば、Inter arma: zbior prac ofiarowanzch prof. Kazimierowi Nitschowi..., Krakow 1946(戦時に : カジミール・ニチャ教授に捧げる論文集..., クラクフ, 1946年)である。この本は、権威あるポーランドの学者たちや、戦後に著名になった言語学者たちの稀にしか引用されることのない論文を含んでいる。たいへんな珍品の別の例は、今度はヴェルナツキー・コレクションからだが、Leonard Hegewald. De l'origine de la nation russe. St. Petersbourg 1850(レオナール・エゲワル ロシア民族の起源. ペテルブルク, 1850年) である。エゲワルは、偶然的な音声と意味の一致だけに基づいて、多数のロシア語の単語をヘブライ語に由来するものとしようと試みた。この仕事は、この種の「擬似学問」の好例である。ベルンシュタイン・コレクションの中で大きな関心を惹くのは、ロシアの異教とキリスト教以前の文化についての古典的なE.V.アニチコフの著作Язычество и древняя Русь. С.-Петербург 1914(異教と古代ロシア. ペテルブルク, 1914年)である。附属図書館には、G.M.バラツの古典的な著作である、Собрание трудов по вопросу о еврейском элементах в памятниках древне-русской письменности. т. 1-2 (Paris, 1927)(古代ロシア文学におけるユダヤ的要素の問題に関する著作集. 第1-2巻, パリ, 1927)がある。バラツは、この本や、第一次世界大戦の前後にキエフや西欧で出版したその他の著作において、初期ウクライナ(ルーシ)文化には、ユダヤ(ハザール)的要素が大いに存在することを論じた。概して彼は攻撃されたが、それには正当性があった。なぜなら、彼の挙げた例の大部分は、事実というよりむしろ想像の産物だったからである。しかし、ソビエト連邦が崩壊して、ソビエト時代にはタブーだったハザール問題が再び現れてきている。最近の研究は、細部については必ずしもそうではないが、全体として、バラツの主張を支持している。ユダヤ化したハザール人との関連において、わたしは、北海道大学附属図書館北分館がИ.Xайнман. Еврейcкая диаcпора и Рyсь, Иeрусалим1983.(イ. ハインマン. ユダヤ人集団とルーシ. エルサレム, 1983年)の1冊を所蔵することを言っておく必要がある。著者はロシア出身のイスラエル移民である。わたしは札幌で見つけるまで、この本について耳にしたことがなかった。明らかに、テルアヴィヴ大学にはこの本がないのである。
 わたしは、古く、入手困難で、通常では手にすることができない資料の長大なリストを選び出すことができる。しかし、読者はすでに北海道大学のスラヴ・コレクションの豊かさに納得がいったことであろう。だから、その代わりに、総括を試みさせていただきたい。北米(そしてその他のあらゆる地域)からの個人蔵書の受入は、北海道大学の側の賢明な処置である。残念なことに、アメリカの図書館にとってスラヴ研究の関心が落ち目である現在はとりわけ、目録作成はあまりに高くつく。値段のつけられないようなコレクション群は、現代の資料の収集においても強力であることとあいまって、非常に近い将来、札幌を、多くの学問分野におけるスラヴ研究の中心地とすることであろう。そのありかたにおいて、札幌はフィンランドのヘルシンキ大学のスラヴ・コレクションの、ある種の(広大なロシアの東の側にたつ)「地理的鏡像」となる。ヘルシンキ大学は、札幌と違って、その無類なところを、フィンランドがツァーリズム帝国(1809-1917)の一部であり、ロシアで出版された全ての図書が、ヘブライ語やイディッシュのような非スラヴ言語のものを含め、フィンランドに納本されることになっていたことに負っている。その結果、フィンランドは、この時代の資料に関して、イスラエルの大多数の図書館より優れたコレクションを持っている。北海道大学は急速に、ヨーロッパと北米以外に存在する、世界的に主要なスラヴ研究図書館のひとつとなろうとしている。
 わたしは、スラブ研究センターの図書館員たちに、滞在中みた彼らの能率のよさと援助に対して感謝を表明し、きわめて貴重な価値を持つシェヴェロフのスラヴ言語学コレクションの全体が、最終的に受入れられ目録される近い将来に、そこに戻る希望を表明して、結びとしたい。

(英語より兎内勇津流訳)

編集室だより

◆ 1998年度夏期国際シンポジウム報告集 ◆
Regions: A Prism to View the Slavic-Eurasian World  の刊行

 1998年7月におこなわれた国際シンポジウム「地域:スラブ・ユーラシア世界を映す鏡」の報告書がようやく刊行されました。翻訳・校正の段取りが悪く出版が遅れましたことをお詫びします。時間をかけて丁寧に作っただけあって手堅い一冊になったと編集者は自負しております。以下が収録論文です。[大須賀]
Kimitaka Matsuzato, Preface; Alexei V. Postnikov, Outline of the History of Russian Cartography; Nataliya Yakovenko, Early Modern Ukraine Between East and West: Projecturies of an Idea; Tomohiko Uyama, The Geography of Civilizations: A Spatial Analysis of the Kazakh Intelligentsia's Activities, from the Mid-Nineteenth to the Early Twentieth Century; Vladimir I. Shishkin, State Administration of Siberia from the End of the Nineteenth Through the First Third of the Twentieth Centuries, Sergei I. Ryzhenkov, The Golden Age of "rovincial Humanity"and Patterns of Regional Development; Kimitaka Matsuzato, Progressive North, Conservative South? : Reading the Regional Elite as a Key to Russian Electoral Puzzles; John F. Young, The Republic of Sakha and Republic Building: The Neverendum of Federalization in Russia; Michael D. Kennedy, The Spatial Articulation of Identity and Social Problems: Estonia, Ukraine and Uzbekistan Through Focus Groups; Peter Rutland, Comparative Economics and the Study of Russia' Regions; Alexei Ponomarenko, Gross Regional Product for Russian Regions: Compilation Methods and Preliminary Results; Steven Rosefielde, Unlocking Northeast Asia's Development Potential: The Russian Paradox; Stephan De Spiegeleire, Gulliver's Threads: Russia's Regions and the Rest of the World

◆ 『現代ロシア文化』の出版 ◆

 望月哲男、沼野充義、亀山郁夫、井桁貞義他『現代ロシア文化』(国書刊行会、2000年,pp.419+14,4800円)重点領域研究の文化部門共同研究「文芸における社会のアイデンティティ」(1995-1997)の成果集が出版されました。14人の著者による現代ロシア文化の諸側面の概説と分析を含みます。[望月]

◆ ACTA SLAVICA IAPONICA ◆

 今秋発行予定の第18号は、3月末に投稿を締め切りました。書評を含めて11点の応募があり、これからレフェリー審査に入るところです。
 第17号は本来の発行予定より半年近くも遅れて3月に刊行されました(目次についてはニュース前号参照)。遅れたことにつき関係各位にお詫び申し上げます。第18号については予定通りの発行に向けて努力する所存です。[大須賀]

◆ スラヴ研究 ◆

『スラヴ研究』第47号が出ました。以下の論文他15本が掲載されています。
〔論 文〕
松里公孝 「エスノ・ボナパルティズムから集権的カシキスモへ:タタルスタン政治体制の特質とその形成過程1990-1998」
岩崎一郎 「キルギス共和国における急進主義的構造改革と企業行動:制度分析」
武田友加 「移行初期ロシアにおける不平等の固定化と貧困:賃金支払遅延と第2雇用」
大野成樹 「ロシアにおける銀行の資金運用状況(1992〜1998年初め):所在地別、設立母体別、規模別視点から」
北見諭 「世界戦争とネオ・スラヴ主義:第一次大戦期におけるヴャチェスラフ・イワノフの思想」
吉田浩 「近代ロシア農民の所有観念:勤労原理学説再考」
半谷史郎 「ヴォルガ・ドイツ人の強制移住」
森美矢子 「コムソモールの改革の試みと崩壊の始まり 1987-1988年」
中田瑞穂 「利益代表と議会制民主主義:世界恐慌下のチェコスロヴァキア連合政治」
上田理恵子 「アウグスライヒ体制下のハンガリー陪審法制」
藤森信吉 「ウクライナとNATOの東方拡大」

〔資料解題〕

沢田和彦 「日本における白系ロシア人史の断章:プーシキン没後100年祭(1937年、東京)」

〔研究ノート〕
後藤正憲 「プーシキンの『コーカサスの捕虜』再考」
三苫民雄 「ピクレルの社会理論:19-20世紀転換期におけるブダペスト思想界の一断面」

〔書評論文〕
岩下明裕 哈日巴拉「中国における旧ソ連研究」

 引き続き、第48号(2001年3月発行予定)の原稿を募集しています。締め切りは2000年8月末で、レフェリー審査によって採否が決められます。投稿希望者はお早めにお申し込みください。申し込みフォームは、センター・インターネット・サイトから入手するか、センター大須賀みか宛ご請求ください。投稿規定・執筆要領・引用注の様式も同様の方法で入手してください。多数の投稿をお待ちしています。[宇山]

 スラブ研究センター研究報告シリーズ ◆

 年が明けてから数冊続けて刊行されています。[大須賀]
No. 68『ウクライナの現代政治』(2000年2月) 科研費プロジェクト「脱共産主義諸国のリージョン・サブリージョン政治」(代表松里公孝)研究報告輯を兼ねる。末澤恵美「ウクライナの核廃絶」、松里公孝「トランスカルパチア州におけるエリートと政党政治:ウクライナにおける政党制各層間関係」の二点を収録。
No.69『サハリン北東部大陸棚の石油・ガス開発と環境 I』は、昨年既刊。
No.70『現代文芸研究のフロンティア(I)』(2000年3月) 科研費プロジェクト「90年代ロシアにおけるポストモダニズム文芸の総合的研究」(代表望月哲男)の1999年度成果報告。ロシア文芸事象に関する概説14点と冬期シンポジウムにおける東欧文化に関する報告2件を収録。とりわけ西成彦「ポーランド語によるユダヤ抵抗詩アンソロジー『歌は生き残る』...Pie懴 Ujdzie Caウo...(1947)について」、三谷恵子「ユーゴ連邦崩壊後の言語状況:セルビア・クロアチア語圏を中心に」は、東欧における民族の問題を文化論として論じた力作。[望月]
No.71『サハリン北東部大陸棚の石油・ガス開発と環境 II』(2000年3月)1999年7月におこなわれた夏期国際シンポジウムの報告のうち、科研費プロジェクト「サハリン大陸棚石油・天然ガスの『開発と環境』に関する学際的研究」(代表村上隆)にかかわる9本のペーパーを収録。すべて英語およびロシア語。これらのペーパーは99年度夏期国際シンポジウム報告集Russian Regions: Economic Grouth and Environment(近刊)にも収録される予定。
No.72『サハリン北東部大陸棚の石油・ガス開発と環境 III』(2000年3月) 科研費プロジェクト「サハリン大陸棚石油・天然ガスの『開発と環境』に関する学際的研究」報告書。皆川修吾「大陸棚開発関連の危機管理体制の比較研究:ロシア、ノルウェー、日本」を収録。
No.73『サハリン北東部大陸棚の石油・ガス開発と環境 IV』(2000年3月) 科研費プロジェクト「サハリン大陸棚石油・天然ガスの『開発と環境』に関する学際的研究」報告書。大塚夏彦「原油流出に伴う被害想定」、山村悦夫「地理情報システムによるサハリンの地域環境概要」、皆川修吾・北川弘光・吉田東海雄・村上隆「海洋汚染に関するノルウェーのロシアとの協力および油流出防止対策」の三点を収録。
No. 74『ロシア・イスラム世界へのいざない』(2000年3月) 科研費プロジェクト「ヴォルガ中流域民族共和国エリート」(代表松里公孝)研究報告輯を兼ねる。松里公孝「序論にかえて:ロシアの歴史と政治におけるイスラム・ファクター」、豊川浩一「18世紀ロシアの南東植民政策とオレンブルグの建設」、西山克典「洗礼タタール、『棄教』タタール、そして正教会」、奥村庸一「イリミンスキー・システムの誕生」、ナイリ・ムハリャモフ「世紀を越える平和的共存の試み」の5点を収録

◆ スラブ・東欧研究者名簿第6版 ◆

 3年ごとに出す決まりに従えば、この春刊行されなければならない第6版ですが、まだ編集作業も始まっていない状況です。これ以上遅れると利用者に迷惑がかかりますので、このニュースを出した後、前任者の松田潤氏に相談しながら作業を始める予定です。対象地域が激動のさなかにある現在、範囲の設定など未経験者にとっては難問が待ちかまえていそうですが、とりあえずは年度内に試行錯誤の一冊を出したいと思います。関係の皆様にはしばらく後にアンケート用紙が送られますので、ご協力よろしくお願い申し上げます。[大須賀]

誰が何をどこで

 1999年(1〜12月)の専任/非常勤研究員・客員教授の研究成果、研究余滴のアンケート調査を以下のようにまとめました。なお分類方法は北大の全学点検評価に依っています。〔五十音順〕[大須賀]


家田 修 ¶3その他の業績(2)書評 ▼戸谷浩『ハンガリーの市場町』,『社会経済史学』,65(4):99-101(1999)(4)その他 ▼冷戦の時代(南塚信吾編:『ドナウ・ヨーロッパ史』,347-383,山川出版,1999)▼ウクライナ・ザカルパッチャ州現地調査から『スラブ研究センターニュース』,79:14-24(1999.11)¶4学会報告(2)共通論題 ▼第6-2セッション「東欧社会史の新世代」,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)におけるコメンテーター


井上紘一 ¶1著作(1)単著 ▼(編著)“Dear Father!” A Collection of B. Pilsudski's Letters, et alii [Pilsudskiana de Sapporo, no.1], 155 (Sapporo)(1999.8.9)(3) 編著 ▼ 原暉之、井上紘一共編:『日露文化交流の懸け橋:ブブノワ姉妹と環黒海地域の平和』[スラブ研究センター研究報告シリーズ別冊], 75(スラブ研究センター, 札幌)(1999)(ロシア語版)Tэруюки Xара и Коити Иноуэ, ред.: Сестры Бубновы и Япония [A Special Issue of Occasional Papers of the Slavic Research Center], 104(SRC, Sapporo)(1999)¶2学術論文(1)単著 ▼For the rehabilitation of Bronislaw Pilsudski, (SIBERIE II Questions siberiennes: Histoire, Cultures, Litterature, 269-275, Institut d'Etudes Slaves, Paris, 1999) ▼A Brief Sketch of Br. Pilsudski's Life: Until His Exodus from Sakhalin, (Pilsudskiana de Sapporo, no.1, 1-10, 1999) ▼B. Pilsudski's Undispatched[?] Letter to the Chairman (W. Radloff) of the Russian Committee for the Exploration of Central and East Asia, (Pilsudskiana de Sapporo, no.1, 95-114, 1999) ▼L. Sternberg and B. Pilsudski: Their Scientific and Personal Encounters, (Pilsudskiana de Sapporo, no.1, 132-155, 1999) ▼Listy Bronislawa Pilsudskiego do Franza Boasa, Literatura Ludowa, 43(4,5):89-111, Wroclaw, Poland (1999) ▼Lew Szternberg i Bronislaw Pilsudski. Spotkania naukowe i osobiste, Literatura Ludowa, 43(4,5):147-160, Wroclaw, Poland (1999) ¶3その他の業績  (1)研究ノート等(1) 単著 ▼日露文化交流の懸け橋:ブブノワ姉妹と環黒海地域の平和(『日露文化交流の懸け橋:ブブノワ姉妹と環黒海地域の平和』,2-4, 1999)(ロシア語版)Мост для культурного обмена между Японией и Россией: Сестры Бубновы и мир в черноморском регионе (Сестры Бубновы и Япония, 2-5, 1999)(1)書簡翻刻 ▼Dear Father!” B. Pilsudski's Letters to His Family, Pilsudskiana de Sapporo, no.1, 23-94, 1999) ▼Bronislaw Pilsudski's Letters to Franz Boas, (Pilsudskiana de Sapporo, no.1, 115-131, 1999)(3)翻訳 ▼(書簡露訳)Письма Бронислава Пилсудского Францу Боасу, (Известия Института наследия Бронислава Пилсудского, 3: 81-88, Yuzhno-Sakhalinsk, 1999) ▼(書簡英訳)Dear Father!” B. Pilsudski's Two Letters Written at the Petro-Pavlovsky Fortress, (Pilsudskiana de Sapporo, no.1, 11-22, 1999) ¶4学会報告(2) 共通論題 ▼黒田信一郎 : その人と業績,黒田信一郎記念シンポジウム「社会人類学からみた北方ユーラシア,スラブ研究センター(1999.3.21) ▼Session 3, 摘conomic Development and the Indigenous Peoples,・Russian Regions: Economic Growth and Environment, SRC (1999.7.22) におけるコメンテーター ▼“Dear Father!” B. Pilsudski's Letters from the Petro-Pavlovsky Fortress, The 3rd International Conference on B. Pilsudski and His Scholarly Heritage, Krakow and Zakopane, Poland (1999.8.30 - 9.3)


宇山智彦 ¶1著作(3)編著 ▼望月哲男、宇山智彦編:『旧ソ連・東欧諸国の20世紀文化を考える』[スラブ研究センター研究報告シリーズ64], 177(スラブ研究センター,札幌)(1999)¶2学術論文(1)単著▼カザフ民族史再考:歴史記述の問題によせて,『地域研究論集』,2(1):85-116(1999)▼カザフスタン政治の特質について(覚書),(木村喜博編『現代中央アジアの社会変容』,69-92,東北大学学際科学研究センター,仙台,1999)▼中央アジアの地域構造と国際関係:地域研究と地政学の接点,『ロシア研究』,28:39-58(1999)¶3その他の業績(1)研究ノート等 ▼旧ソ連(特にカザフスタン)における「民族」と「民族文化」の変遷,(『旧ソ連・東欧諸国の20世紀文化を考える』[スラブ研究センター研究報告シリーズ64],40-45,スラブ研究センター,札幌,1999)(4)その他 ▼タジキスタン民主化セミナーを終えて,『スラブ研究センターニュース』,77:14-19(1999)▼中央アジア:かげりの見えてきたカスピ海ブーム,『中東研究』,447:16(1999)▼カザフスタン:ナザルバエフ大統領の再選,『中東研究』,450:19(1999)▼ウズベキスタン:タシュケント爆弾テロ事件の余波,『中東研究』,453:24(1999)▼中央アジア:日本人人質事件とウズベキスタンの反イスラーム主義政策,『中東研究』,456:21(1999)¶4学会報告(2)共通論題 ▼第1-1セッション「『民族文化』にとっての『ソ連時代』再考」,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)におけるコメンテーター ▼タジキスタン紛争:背景と残された問題,平成10年度タジキスタン民主化セミナー総括討論会(外務省・JICA),東京(1999.3.18)▼“Проблемы государственности в казахских национальных движениях во время первой мировой и гражданской воин: восстание 1916 года и движение Алаш,” Международная конференция Государство и гражданское общество в странах постсоветского Востока: история, современность, перспективы,” Almaty (1999.8.18-19) ▼“Two Attempts at Building a Qazaq State: The Revolt of 1916 and the Alash Movement,”International Colloquium “Islam and Politics in Russia and Central Asia (Early 17th-Late 20th Centuries),”Tokyo (1999.10.13-14)


久保久子 ¶3その他の業績(1)論点整理 ▼革命と身体と言葉:アンドレイ・プラトーノフを中心に,(望月哲男、宇山智彦編:『旧ソ連・東欧諸国の20世紀文化を考える』[スラブ研究センター研究報告シリーズ64],77-84,スラブ研究センター,札幌,1999)¶4学会報告(2)共通論題 ▼メタファーとしての身体:革命と言葉と身体について,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)


阪本秀昭 ¶1著作(2)共著 ▼ストルイピン改革と農民革命,170-186(藤本和貴夫,松原広志編:『ロシア近・現代史:ピョートルから現代まで』、ミネルヴァ書房、京都)(1999)¶2学術論文(1)単著 ▼ソ連における伝統的祝祭・儀礼の変遷,『ロシア史研究』,64:61-69(1999)¶4学会報告(2)共通論題 ▼ロシア農村の年中行事における非日常的時間:クリスマスの門付け行事の意味転換について,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)(5)自由論題 ▼伊賀上菜穂:ソ連邦における結婚儀礼改革:北ロシア農村の事例より,1999年度ロシア史研究会大会,東京(1999.10.9-10)におけるコメンテーター 


佐藤芳行 ¶1著作(1)単著 ▼『帝政ロシアの農業問題』, 391(未来社, 東京)(2000.3)¶3その他の業績(2)書評 ▼冨岡庄一『ロシア経済史研究』,『社会経済史学』, 65(1): 116-118 (1999)¶4学会報告(3)シンポジウム, パネル・ディスカッション ▼佐藤芳行,肥前栄一,鈴木健夫,小島修一,保田孝一,小島定:カデットの農業綱領とマックスウェーバー,社会経済史学会学術大会パネルディスカッション「マックス・ウェーバーのロシア革命論」,京都(1999.5.29)


楯岡求美 ¶3その他の業績(1)論点整理 ▼拡張する身体感覚:ロシア・アヴァンギャルドと身体,(望月哲男、宇山智彦編:『旧ソ連・東欧諸国の20世紀文化を考える』[スラブ研究センター研究報告シリーズ64],70-76,スラブ研究センター,札幌,1999)(4)紹介・エッセー ▼モスクワにオクジャワを求めて:「オクジャワ展」,(『NHKラジオロシア語講座テキスト』1月号,48-49,日本放送出版協会,東京,1999) ▼ジャンルを超える新しい音楽:アレクセイ・アイギと<アンサンブル四分三十三秒>,(『ユリイカ』7月号,246‐247,青土社,東京,1999)▼「メイエルホリド」および「エイゼンシュテイン」の項目,172-173(沼野充義編『ユダヤ学のすべて』,新書館,東京)(1999.12)¶4学会報告(2)共通論題 ▼拡張する身体感覚:ロシア・アヴァンギャルドと身体,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)(3)シンポジウム ▼演出という再−創造:オレーシャの戯曲『善行一覧』上演(1931年)に見る、演出と原作の間,ナボコフ・オレーシャ生誕100年記念ミニ・シンポジウム「演劇・映像・文学の位相〜ナボコフ・オレーシャを題材として」,日本ロシア文学会研究発表会ワークショップ(ミニ・シンポジウム),東北大学(1999)


田畑伸一郎 ¶1著作(3)編著 ▼久保庭真彰・田畑伸一郎編:『転換期のロシア経済:市場経済移行と統計システム』,234(青木書店,東京)(1999)¶2学術論文(2)共著 ▼久保庭真彰・田畑伸一郎:ロシアにおける統計システム移行,『経済研究』50(4):357-379(1999)¶3その他の業績(1)研究ノート等 ▼田畑伸一郎・佐藤智秋・石川健:地域における統計作成の実状,(『ロシアの地域間の資金循環(1)』[スラブ研究センター研究報告シリーズ65],1-16,スラブ研究センター,札幌,1999)(4)その他 ▼(解説)マクロ経済の動向,(『脆弱さが懸念されるロシア経済』,24-42,国際金融情報センター,1999)▼(解説)連邦財政と地方財政,(『ロシア地域要覧』,7-23,ロシア東欧貿易会ロシア東欧経済研究所,1999)▼(解説)主要経済政策,『季刊ROTOBOエコノミックトレンド』,14(4): 9-24(1999);15(1):10-12(1999); 15(2): 11-15(1999)¶4学会報告(2)共通論題 ▼“Statistical Analysis of Regional Budgets and GDP in Russia,”The 31st National Convention of the American Association for the Advancement of Slavic Studies, St. Louis, USA (1999.11.18-21) (3)シンポジウム▼田畑伸一郎・佐藤智秋・石川健:地域における統計作成の実状,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)▼Session 5-1, “Inter-Regional Flows of Financial Resources in Russia,”Russian Regions: Economic Growth and Environment, SRC (1999.7.22) におけるコメンテーター 


兎内勇津流 ¶4学会報告(4)自由論題 ▼学術情報センター総合目録システムの移行に際する文字の取り扱い,日本図書館情報学会1999年度研究大会,大阪 (1999.11.6-7)


永綱憲悟 ¶2学術論文(1)単著 ▼プリマコフ内閣:ロシア政治の転換か,(『危機に立つロシア』,32-43,上智大学ロシア語学科,1999)▼ロシアの民主化と大統領制問題:エリツィン後への展望,『ユーラシア研究』,21:19-23(1999)


林 忠行 ¶1著作(3)編著 ▼(伊東孝之と共編)『ポスト冷戦時代のロシア外交』,251(有信堂)(1999)¶2学術論文(1)単著 ▼スロヴァキア外交とロシア,(伊東孝之・林忠行編:『ポスト冷戦時代のロシア外交』,191-231,有信堂,1999)▼チェコにおける政党政治の現況,『ロシア研究』,28:95-110 (1999)▼政治変動と労働組合ナショナルセンター,(『チェコとスロヴァキアの労使関係:体制転換期におけるその展望』[資料シリーズ93],143-153,日本労働研究機構,1999)¶3その他の業績(2)書評 ▼Derek Sayer, The Coasts of Bohemia: A Czech History (Princeton, 1998),『學燈』96(10):48-49(1999)(4)その他 ▼(概説書分担執筆)第一次世界大戦と国民国家の形成(単著);新しいドナウ地域(南塚信吾との共著),(南塚信吾編:『ドナウ・ヨーロッパ史』,258-302;395-407,山川出版,1999)▼独立後のスロヴァキア政治,『中央評論』,228:39-45(1999)▼チェコ、スロヴァキア滞在余録,『スラブ研究センターニュース』,77:10-14(1999.4)


原 暉之 ¶1著作(3) 編著 ▼ 原暉之、井上紘一共編:『日露文化交流の懸け橋:ブブノワ姉妹と環黒海地域の平和』[スラブ研究センター研究報告シリーズ別冊], 75(スラブ研究センター, 札幌)(1999)(ロシア語版)Tэруюки Xара и Коити Иноуэ, ред.: Сестры Бубновы и Япония [A Special Issue of Occasional Papers of the Slavic Research Center], 104(SRC, Sapporo)(1999)


松里公孝 ¶1著作(3)編著 ▼(A.B. Shatilovと共編):Регионы России: хроника и руководители/6/Нижегородская, Ульяновская область [Occasional Papers on Regional/Subregional Politics in Post-Communist Countries, No.1], 292(SRC, Sapporo)(1999) ▼Взрывной пояс-96: Российские регионы и електоральное поведение [Occasional Papers on Regional/Subregional Politics in Post-Communist Countries, No.3],(SRC, Sapporo)(1999) ▼Регiони Украiни: хронiка та керiвники/Том 1 Донецька область” [Occasional Papers on Regional/Subregional Politics in Post-Communist Countries, No.4], 144(SRC, Sapporo)(1999) ¶2学術論文(1)単著 ▼「ウドムルチヤ事件」とは何か,(『タタルスタン,ウドムルチヤにおける国家建設とエリート』[スラブ研究センター研究報告シリーズ66],15-42,スラブ研究センター,札幌,1999)▼共産党ボス政治から脱共産主義カシキスモヘ:ロシアの市・郡エリート1985-1996,(『政治学としてのサブリージョン研究:ポーランドとロシア』[「脱共産主義諸国のリージョン・サブリージョン政治」研究報告輯2],23-68,スラブ研究センター,札幌,1999)▼The Meso-Elite and Meso-Governments in Post-Communist Countries: A Comparative Analysis,(皆川修吾編:『移行期のロシア政治: 政治改革の理念とその制度化過程』,222-242,溪水社,広島,1999.2)▼Електоральная география России: белый, красный, серый, и взрывной пояс, (Kimitaka Matsuzato, ed.: Взрывной пояс-96: Российские регионы и електоральное поведение[Occasional Papers on Regional/Subregional Politics in Post-Communist Countries, No.3], 9-35, SRC, Sapporo, 1999) ▼Local Elites Under Transition: County and City Politics in Russia 1985-1996, Europe-Asia Studies, 51(8):1367-1400 (1999) ▼Польский фактор в Правобережной Украине. Конец XIX-начало XX в., (Социально-демографическая история России XIX-XX, Современные методы исследования: материалы научной конференции [апрель 1998 г.], 120-139, Tambov, 1999) ¶4学会報告(2)共通論題 ▼ウドムルチヤにおける憲法危機:1995-1998,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)


皆川修吾 ¶1著作(3)編著 ▼『移行期のロシア政治: 政治改革の理念とその制度化過程』,470(溪水社,広島)(1999.2)¶4学会報告(2)共通論題 ▼第5-1セッション「持続可能な経済発展と環境保全:サハリン州の事例」,1998年度スラブ研究センター冬期シンポジウム「スラブ・ユーラシア研究の新地平」,札幌(1999.1.28-29)におけるコメンテーター


村上 隆 ¶2学術論文(1)単著 ▼ロシアの石油・天然ガス産業への外国投資:生産分与法を中心として,(『サハリン北東部大陸棚の石油・ガス開発と環境I』[スラブ研究センター研究報告シリーズ69],67-90,スラブ研究センター,札幌,1999)¶3その他の業績(4)その他 ▼エネルギー問題とロシア経済,(『脆弱さが懸念されるロシア経済:世界経済の中でのその現状と課題』,67-76,(財)国際金融情報センター,1999)▼サハリン大陸棚石油・ガスの開発と環境,『しゃりばり』,211:40-44(1999)▼Interdisciplinary Studies on Economic Development and the Environment in the Northern Asian Sea Region, (Special Reports on the Regional Studies of North-East Eurasia and North Pacific in Hokkaido University, 5-12, 1999) ▼オホーツク海の開発と環境,『信濃毎日新聞』,潮流(1999.2.11)▼停滞する日ロ関係,『信濃毎日新聞』,潮流(19995.7)▼中露協力、急展開の可能性,『読売新聞』,マルチ時評(1999.3.30)¶4学会報告等(6)その他の活動 ▼スラブ研究センター主催「オホーツク海の開発と環境を考える市民公開セミナー」,紋別市(1999.1.30)のコーディネーター ▼北海道指導漁業協同組合連合会主催「サハリン汚濁事故対策フォーラム」『サハリンの石油開発と環境問題』,網走市(1999.5.19)の基調講演 ▼環日本海環境保全国際フォーラム・第3部会「環境と開発」,富山市(1999.10.27)の主査 ▼北海道警察本部「ロシア極東地域の経済情勢」,札幌市(1999.4.22)にて講演 ▼北海道環境サポートセンター「サハリン大陸棚の開発と環境」,札幌市1999.6.24)にて講演 ▼日本計画行政学会北海道支部「ロシア極東情勢と北海道経済」(1999.7.2)にて講演 ▼“Oil and Gas Development and the Environment on the Sakhalin Continental Shelf, ソウル大学とのJoint-symposium,ソウル(1999.10.19)


望月哲男 ¶1著作(3)編著 ▼望月哲男、宇山智彦編:『旧ソ連・東欧諸国の20世紀文化を考える』[スラブ研究センター研究報告シリーズ64], 177(スラブ研究センター,札幌)(1999)¶2学術論文(1)単著 ▼ドストエフスキーの小説『おとなしい女』にみる時間意識,『スラヴ学論叢』(北大文学部ロシア語ロシア文学研究室),3(2):203-214(1999)¶3その他の業績(2)書評 ▼亀山郁夫著『破滅のマヤコフスキー』,『週刊読書人』,5(1999.1.29)▼ロシア・東欧(1999年回顧),『週刊読書人』,5(1999.12.24)(4)その他 ▼現代ロシア文芸共同研究の試み,『学術月報』,53(1999.8)


山村理人 ¶2学術論文(1)単著 ▼ポスト社会主義土地改革の考察,『経済研究』,50(4):337-345(1999)▼体制移行期ロシアの食料市場:需要と輸入の分析を中心として,『スラヴ研究』,46:215-244(1999)


みせらねあ

◆ 国連大学グローバル・セミナー第1回北海道セッションにセンターが協力 ◆

 国連大学は、国連の役割や人類が直面している地球規模の問題について、学生や若い社会人に問題意識をもってもらうために、1985年の湘南セッションを皮切りに、神戸、島根、沖縄でグローバル・セッションを開催しています。
 このたび北海道で初めてグローバル・セミナーが開催されることになりました。世界平和に貢献された我々の同僚故秋野豊氏の精神を継いで設立された秋野基金の一部を充てることで北海道セッションを実現させたいという国連大学の意向を受け入れて、センターも積極的に協力することになりました。
 当センターからはプログラム委員として村上教授および林教授が加わっています。第1回セッションのテーマは「21世紀の国家と民族」で、本年8月28日から8月31日まで北海道大学内で開催されます。基調講演を日本予防外交センター会長の明石康氏、東京大学教授の山内昌之氏にお願いしてあります。8月29日からの3日間は、セッション・「個人と集団の自己決定権」、セッション・「国連と民族問題」、セッション・「国境と民族」、セッション・「アイデンティティーと民族問題」に分かれてグループ討論を中心にセミナーが実施されます。定員50名。費用3万円(宿泊費、食費、資料代込み、交通費別)。応募締め切り:2000年5月31日(水)必着。詳細はスラブ研究センターホーム・ページあるいは国連大学事務局(Tel.03-3499-2811(代表)Fax.03-3499-2828 E-mail:mbox@hq.uni.edu ホームページ:http://www.unu.edu)まで。[村上]

◆ センターの役割分担(2000年度)

 2000年度のセンター教官のセンター内の仕事における役割分担は以下の通りです。[村上]

◆ 1999年度外国人研究員の送別会 ◆

 

カエルの歌の大合唱


 3月末までセンターに滞在された4人の外国人研究員(ウィタカーさん、劉さん、ニコヴァさん、ハーンさん)の送別会が、今年はセンター3階で開かれました。1999年度の外国人は、センターの歴史に名を残すほどにパーティ好きで、我々は外国人宿舎に何度招かれたか分からないほどでした。そこで、我々の側も、専任研究員だけでなく、外国人のパーティに招かれたすべての人が参加して、送別会をおこなったわけです。この送別会の1週間前に開かれた外国人研究員主催のThank Youパーティには太刀打ちできませんでしたが、今年の外国人たちがとくに好んだ寿司と日本酒をメインとする送別会は、大変賑やかなものとなりました。この会を一番盛り上げたのは、何と言っても、外国人たちによるカエルの歌(もちろん日本語)の大合唱でした。[田畑]

◆ 人物往来 ◆

ニュース80号以降のセンター訪問者(道内を除く)は以下の通りです(敬称略)。[井上/大須賀]
1月 26日 ソローキン(V.Sorokin)(作家/ロシア)、亀山郁夫(東京外語大)
1月 27〜28日 アバゾフ(R.Abazov)(ラトロブ大/オーストラリア)、エレオノーラ(S.Eleonora)(慶応大)、マルコフ(V.M.Markov)(極東大/ロシア)、ミハイロヴァ(Y.Mikhailova)(広島市立大)、モルグン(Z.F.Morgun)(極東大/ロシア)、V.モロジャコフ(東京大)、ムハリャモフ(N.Mukhariamov)(カザン熱エネルギー大/ロシア)、ティラド(I.Tirado)(ウイリアム・パターソン大/米国)、生田美智子(大阪外国語大)、石川晃弘(中央大)、石田信一(跡見学園女子大)、伊東孝之(早稲田大)、岩崎一郎(一橋大・院)、岩下明裕(山口県立大)、岩田賢司(広島大)、宇多文雄(上智大)、大須賀史和(東京外語大)、大津定美(神戸大)、金子えつこ(四国学院大)、川端香男里(中部大)、木村崇(京都大)、木村汎(国際日文研)、久保庭真彰(一橋大)、熊野谷葉子(東京大・院)、小泉直美(防衛大)、小森田秋夫(東京大)、阪本秀昭(天理大)、佐藤智秋(愛媛大)、佐藤雪野(東北大)、佐藤芳行(中部大)、佐原徹哉(東京都立大)、澤田和彦(埼玉大)、塩谷昌史(東北大)、島田孝夫(静岡県立大)、鈴木正美(芝浦工業大)、仙石学(西南学院大)、高倉浩樹(東京都立大)、滝沢恭司(町田市立国際版画美術館)、武田昭文(富山大)、竹中浩(大阪大)、田中一生、田畑理一(大阪市立大)、月村太郎(神戸大)、辻義昌(早稲田大)、寺山恭輔(東北大)、豊川浩一(明治大)、永綱憲悟(亜細亜大)、長縄光男(横浜国立大)、中野潤(外務省)、中野由紀子(外務省)、中村唯史(山形大)、中村靖(横浜国立大)、中村喜和(共立女子大)、中山弘正(明治学院)、西成彦(立命館大)、西村可明(一橋大)、西山克典(静岡県立大)、沼野充義(東京大)、野中進(埼玉大)、坂内徳明(一橋大)、兵頭慎治(防衛研)、平井友義(広島市立大)、広岡正久(京都産業大)、藤本和貴夫(大阪大)、藤原克美(大阪外語大)、堀江典生(富山大)、増本浩子(姫路独協大)、松井康浩(香川大)、三谷恵子(京都大)、南塚信吾(千葉大)、宮本信生(NIRA)、百済勇(駒沢大)、森美矢子(東京大・院)、湯浅剛(上智大・院)、和田春樹
1月 31日 ガリャモワ(L.I.Galliamova)(ロシア科学アカデミー極東支部極東諸民族歴史・考古・民族学研)
2月 14日 ドウハ(T.Doucha)(農業経済研/チェコ)
2月 23日 エルマン(M.Ellman)(アムステルダム大/オランダ)
3月 6日 マンスフェルドヴァー(Z. Mansfeldov・(チェコ科学アカデミー社会学研)、マホニン(P. Machonin)(同)
3月 13日 徳田昌則(東北大学東北アジア研究センター)、山田勝芳(同)、平川新(同)、佐藤源之(同)
3月 21日 サハリン有識者・指導者代表団:ヴァレンチナV. コレガノヴァ(サハリン国立大/ロシア)、イェヴゲニーYu. ヴィゴロフ(同)、ガリナ V. コヴァリョヴァ(同)、オリガ V. ソコロヴァ(同)、リリヤ V. シーモノヴァ(サハリン州立教員再教育大/ロシア)、アレクセイ・ジノフ(日露青年交流センター)

◆ 研究員消息 ◆

皆川修吾研究員は2000年1月29日〜3月17日の間「ロシア連邦下院の諸問題の研究調査」のためロシアに出張。
村上隆研究員は2月14日〜24日の間「〔サハリン大陸棚石油・天然ガスの『開発と環境』に関する学際的研究〕の現地調査・ヒアリング」のためロシアに出張。
宇山智彦研究員は2月22日〜3月9日の間「ヴォルガ中流域民族共和国における民族史研究の政治的意味に関する現地調査」のためロシアに出張。
山村理人研究員は2月27日〜3月19日の間「移行経済諸国における農村構造変動に関する調査」のためチェコ他に出張。
松里公孝研究員は4月2日〜5月8日の間「〔脱共産主義諸国におけるリージョンおよびサブリージョン政治〕の現地調査」のためロシア他に出張。

*          *          *

←↓  3月18日に外国人研究員主催のThank youパーティに招かれました。キモノを独創的に着こなした主催者たちは、われわれをパーティ慣れした様子でもてなしてくれました。出席者の日本人の中には、彼らの馴染みの魚屋さんや呉服屋さんもおられ、札幌での滞在をエンジョイしていた様子を垣間見ることができました。

昨年度は時々、非公式のロシア映画鑑賞会がラウンジでおこなわれていました。新たな習慣として定着するかに見えましたが、残念ながら主催者の非常勤研究員が他の大学へ去ってしまいました。

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