スラブ研究センターニュース 季刊 2009 年秋号 No.119 index
11月7日(土)~8日(日)に北大低温科学研究所環オホーツク観測研究センターなどとの共催により、「オホーツク海の環境保全に向けた日中露の取 り組みにむけて」と題する国際シンポジウムが北大学術交流会館で開催されます。本シンポジウムは、北大の「サステナビリティ・ウィーク2009」の一環と して開かれるものです。
スラブ研究センターは、2007年度より、低温科学研究所などとの共同により、特別教育研究経費プロジェクト「環オホーツク環境研究ネットワークの構築」 を実施しています。オホーツク海の環境保全においては、アムール川の影響が大きいことが近年の研究で明らかにされています。一つは、アムール川を起源とす る溶存鉄がオホーツク海や隣接する親潮域の基礎生産に果たす役割です。もう一つは、アムール川流域で排出される種々の汚染物質がオホー ツク海に及ぼす影響です。このように、オホーツク海の環境保全のためには、アムール川流域を同時に保全する必要があるわけです。本シンポジウムでは、日中 露の3ヵ国の研究者による討論を通じて、この陸域・海域の環境保全に向けた国際協力のあり方を議論します。センターが直接関わるセッションでは、黒龍江省 社会科学院の笪志剛氏や華東師範大学の封安全氏が報告します。
詳しいプログラムや報告の要旨については、本シンポジウムのサイト(http://www.chikyu.ac.jp/AMORE/2009symposium.html#top) をご覧ください。日中露の同時通訳が付きます。事前の申し込みは不要です。皆様のご参加を歓迎します。