スラブ研究センターニュース 季刊 2009 年春号 No.117 index
ロシア科学アカデミーロシア文学研究所(プーシキン館)の主任研究員で、1994-95年にスラブ研究センター客員教授をつとめたヴラジーミル・ア ルチョーモヴィチ・トゥニマーノフ博士は、2006年5月に満68歳で亡くなられましたが、博士の思い出にささげられた大部の論文集が、2008年に出版 されました。ドストエフスキー、ゲルツェン、レスコフ、トルストイ、ゴンチャロフなど19世紀ロシア文学研究をベースに、批評史やジャーナリズム、比較文 学などの領域で幅広い研究成果を残したトゥニマーノフ博士は、ロシア国内ばかりでなく世界各国に研究と交流の足跡を残しており、50名に及ぶ執筆者の顔ぶ れにも、またそのテーマの多様性にも、博士の生 涯の豊穣さが反映されています。書誌情報は以下の通り。
А.Г. Гродецкая (Ред.) Sub specie tolerantiae. Памяти В.А. Туниманова. Санкт-Перербург: Наука, 2008. Стр. 613.