スラブ研究センターニュース 季刊 2009 年春号 No.117 index
スラブユーラシア叢書6『日本の中央アジア外交:試される地域戦略』(宇山智彦、クリストファー・レン、廣瀬徹也編著)が北海道大学出版会から刊行 されました。2007年9月に東京大学で開いた国際ワークショップ「日本のシルクロード外交」(センターニュース111号参照)での報告の増補改訂版を集 めたものです。日本の研究者と元外交官、ワークショップの共催者であった中央アジア・コーカサス研究所/シルクロード研究プログラム(CACI & SRSP)の研究者など、多彩な執筆陣が、日本の中央アジア外交の歴史と現状を分析し、提言をおこなっています。国際秩序が流動化し日本の外交力が問われ ている今、多くの皆様にご一読いただければ幸いです。
なお、先行して英語版が、Japan’s Silk Road Diplomacy: Paving the Road AheadというタイトルでCACI & SRSPから刊行されており、ウェブで閲覧することができます <http://www.isdp.eu/files/publications/books/08/cl08japansilk.pdf>。 日本語版では、英語版作 成後に生じた修正や、結語、年表などを加えてあります。
序 |
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第1部 |
中央アジア外交の理念 |
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第1章 |
廣瀬徹也 |
対中央アジア外交の概観:実務レベルでの政策立案者の視点から |
第2章 |
河東哲夫 |
対中央アジア政策の推移:シルクロード外交から「中央アジア+日本」へ |
第3章 |
クリストファー・レン |
日本の中央アジアに対する関与をどう理解するか:開発戦略の再評価 |
第4章 |
湯浅剛 |
ユーラシアへの「価値の外交」は定着するか:「自由と繁栄の弧」構想とその後 |
第2部 |
歴史・理論・地政学 |
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第5章 |
宇山智彦 |
対中央アジア外交の歴史的文脈と展望:アジア主義と日米関係のはざまで |
第6章 |
ティムール・ダダバエフ |
対中央アジア協力の現状と課題:機能主義の観点から |
第7章 |
岩下明裕 |
上海協力機構:「反米」ゲームの誘惑に抗して |
第3部 |
経済協力と支援 |
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第8章 |
エリカ・マラト |
クルグズスタンは中央アジアにおける日本の最重要パートナーか? |
第9章 |
嶋尾孔仁子 |
現代グローバル化の下での日本のエネルギー戦略:西アジア・中央アジアの場合 |
第10章 |
ニクラス・スワンストローム |
中央アジア地域の経済協力と紛争管理:北東アジア諸国の役割 |