スラブ研究センターニュース 季刊 2006年秋号 No.107 index

研究の最前線


北海道大学スラブ研究センター
2006年度冬期国際シンポジウム(予告)

帝 国を超えて:ユーラシア文化のコンテクストにおけるロシアのイメージ
日時:
2006 年12月13日(水)~ 15日(金)
場 所:
北 海道大学スラブ研究センター
使 用言語:
英 語・ロシア語 (セッション2-7英露同時通訳あり)
E =英語報告、R =ロシア語報告
12 月13日(水)
14:00
開会の挨拶

松里公孝(スラブ研究センター長)
望月哲男(組織委員代表)

14:15-16:45
セッ ション 1.  現 代文学とロシア:加工されるイメージ



ボリス・ラーニン (ロシア教育アカデミー)

現代反ユートピア文学における架空のロシア (R)

越野剛 (SRC、学振)

現代ロシア「歴史仮想」SFにおける帝国への郷愁(R)

岩本和久 (稚内北星大)

V.ペレーヴィンの創作におけるグローバリズムとローカリズム(R)

望月哲男 (SRC)
福間加容(千葉大)

V.ソローキンの小説とロシア絵画(R)

17:00-18:00
特 別プログラム
ス クリーン上のロシア

18:30-20:00
ビア・パーティ

12 月 14日(木)
9:30-11:45
セッ ション 2.
帝 国の知:ロシアのオリエンタリズムとポストコロニアリズム I



中村唯史 (山形大学)

文学と境界:ロシア文学におけるカフカス(R)

ハーシャ・ラム (カリフォルニア大バークレー)

象徴のクロノトポス:ロシアとグルジアのモダニズムにおける文化交差的な差異(E)

乗松亨平(東京大、学振)

19世紀ロシア文学におけるコロニアル表象の条件(R)

13:00-15:15
セッ ション 3.
帝 国の知:ロシアのオリエンタリズムとポストコロニアリズム II



セルゲイ・コズロフ(ペテルブルグ大、SRC)

帝国主義かコスモポリタニズムか:近代ロシア旅行者の記録から(R)

アンジェイ・ラザリ (ウッチ大学)

ロシア人とポーランド人:相互理解の歴史(R)

赤尾光春 (SRC)

ロシア問題としての「ユダヤ問題」:帝政末期反ユダヤ主義へのロシア知識人の態度(R)

15:30-17:45
セッ ション 4.
心 象地理とロシアのイメージ



マーク・バッシン (バーミンガム大)

ポストソ連のロシアにおける「ユーラシア主義」(E)

ドミートリー・ザミャーチン (ロシア人文大)

ロシアの地理的イメージ:表象と解釈の基本戦略 (R)

クリストファー・イーリー (アトランティク大)

大改革期ロシアにおける都市空間のイメージ(E)

18:30-20:30
レセプション

12 月 15日 (金)
9:30-11:45
セッ ション 5.  外 国におけるロシアとロシア人のイメージ



三谷惠子 (京都大)

バルカンより愛をこめて:セルビア社会におけるロシアの言語表象(E)

ツィピルマ・ダリエヴァ (フンボルト大)

ドイツにおけるロシア語ディアスポラとロシア語新聞(E)

イリーナ・ノヴィコヴァ  (ラトヴィア大)

「近い外国」におけるロシア・イメージ:1991年以降のバルトにおけるロシア語ディアスポラ(E)




13:15-15:30
セッ ション 6.  文 芸・教育とロシア・イメージの形成



カーチャ・ホカンソン (オレゴン大)

帝国の防衛:「青銅の騎士」と「ロシアの中傷者へ」(E)

貝澤哉  (早稲田大)

ロシアの読書教育と国民意識形成(R)

ボリス・ガスパーロフ (コロンビア大)

ムソルグスキー的モスクワ公国像の西欧モダニズムにおける受容(E)



15:45-18:00
セッ ション 7.
「帝 国」ソ連のヴィジュアル・メモリー



エヴゲーニー・ドブレンコ (ノッティンガム大)

ソヴィエト・スペクタクル:ソ連国民経済博覧会(R)

谷古宇尚(北海道大)

国後、択捉を描いたロシア画家(仮題)(E)

鴻野わか菜 (千葉大)

ユダヤ人芸術家の見たソ連社会(R)

組織委員: 望月哲男、宇山智彦、デイビッド・ウルフ、毛利公美




2006年度冬期国際シンポジウムの開催(予告)

2006 年度冬期国際シンポジウムは文化論的な観点から捉えたロシアのイメージをテーマとして、上記のプログラムでおこなわれる予定です( 司会者・討論者はまもなく決定されます)。
各国のロシア文化論者をお招きして楽しく充実した議論の場を作りたいと思いますので、奮ってご参加くださるようお願い申し上げます。
[望月]

2007 年度21 世COE 外国人研究員の募集開始

2007 年度21 世紀COE 外国人研究員若干名の募集がまもなく開始されます。募集期間は2006 年11 月15 日~ 12 月25 日、滞在期間は 2007 年6月~ 2008 年3月の間の1~3ヵ月間。
条件その他くわしい要綱・応募用紙(英文)はセンターのホームページに掲載されています。
[荒井]


研究会活動

 ニュース106号以降の北海道スラブ研究会、センターセミナー、及びSES-COEセミナーの活動は以下の通りです。

[大須賀]
7月22日 第8回東欧中域圏研究会

中根一貴(東北大・院)


「20 世紀初頭におけるチェコ人政党間の関係」 (SES-COE セミナー)

8月29日 合同セミナー

W. ブーハク(国立記憶センター、ポーランド)、G. クシヴィエツ(ポーランド科学アカデミー・院)


“Politics in Poland at the Turn of the 20th Century”(SES-COEセミナー)

9月16日 「プラトンとロシア」研究会


兎内勇津流(センター)


「18-19 世紀ロシア正教神学とプラトン」

宇佐見森吉(北大文学部)


「マレーヴィチのイメージ論」)

大須賀史和(神奈川大)


「ローセフとプラトン主義(2)」

坂庭淳史(専修大)


「愛智会とプラトン」)

下里俊行(上越教育大)


「1850 年代末~ 60 年代初頭のプラトン理解の文脈:П.Д. ユルケーヴィチの『イデア』論を中心に」(SES-COE セミナー))

9月21日

V. クラフチェンコ(ハリコフ大、ウクライナ)


「国境のまちハリコフ/ハルキフ(北海道スラブ研究 会)

9月23日 「ペルシア語が結んだ世界:前近代ユーラシアにおける 言語使用と文化交流をめぐって」研究会


森本一夫(東京大)


「ペルシア語文化圏という視角」


渡部良子(上智大)


「ペルシア語インシャー術とは何か」


近藤信彰(東京外国語大)


「ペルシア語詩人伝の系譜」


矢島洋一(京都外国語大)


「ペルシア語文化圏におけるスーフィー文献著述言語の 変遷とその意義」


磯貝健一(立命館大)


「中央アジア・イスラーム法運営領域におけるペルシア 語の地位」


菅原睦(東京外国語大)


「チュルク語文学の発展とペルシア語」


川口琢司(北海学園大)


「沿ヴォルガ・クリミアのテュルク語歴史文献に見える ペルシア語文化の影響」


中西竜也(京都学園大)


「清代の中国ムスリムにおけるペルシア語文化受容のあ り方について」


真下裕之(神戸大)


「前近代南アジアの言語文化にみるペルシア語文化圏の 重層性」(SES-COE セミナー)

10月4日

S. アクサートヴァ(日本学術振興会特別研究員)


“Russia and Kyrgyzstan‘s Different Relationship to Foreign Aid”(SES-COE セミナー)」

10月16日

V. ラーリン(ロシア極東諸民族歴史・考古・民族学研究所、ロシア)


「ロシア極東史の中国ベクトル:過去、現在、未来(ロ シア語)」(センターセミナー)」



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