『ロシアの世界経済との統合に関する総合的研究』
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研究組織
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研究目的
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研究成果
1.研究組織
A.統計班
[研究代表者・分担者] - 田畑伸一郎(北海道大学・スラブ研究センター・教授):ロシア国民所得統計
- 久保庭真彰(一橋大学・経済研究所・教授):ロシア産業連関表
- 上垣彰(西南学院大学・経済学部・教授):ロシア国際収支表
- 中村靖(横浜国立大学・経済学部・教授):ロシア資金循環表
[研究協力者] - 金野雄五(富士総合研究所・調査研究部・主事研究員):ロシアのWTO加盟問題
[海外共同研究者] - ガブリレンコフ,エフゲニー(トロイカ・ディアローグ・主任研究員):ロシア国内資金循環
- ポポフ,ウラジミル(ロシア新経済大学・教授):ロシア国際資金循環
B.CIS班
[研究代表者・分担者] - 田畑伸一郎:CIS経済統合
- 岩下明裕(北海道大学・スラブ研究センター・助教授):CIS法律制度
- 末澤恵美(平成国際大学・法学部・助教授):CIS政治統合
- 角田安正(防衛大学校・外国語教育室・助教授):CIS安全保障
[研究協力者] - 山田哲也(日本国際問題研究所・研究員):比較国際機構論
- 服部倫卓(ロシア東欧貿易会・ロシア東欧経済研究所・調査役):ベラルーシ
- 岡奈津子(日本貿易振興会アジア経済研究所・地域研究第二部・研究員):中央アジア
- 廣瀬陽子(慶応大学・総合政策学部・専任講師):カフカース
2.研究目的
- 体制転換後のロシアの対外経済関係を総合的に研究し、ロシアが世界経済とどの
ように統合されるに至ったのか、それが今後どのように変化する可能性があるのかを 明らかにする。
- ロシアの対外経済関係の制度とその機能を調査・分析し、そのうえで、対外経済
関係に関わる統計データを綿密に分析する。これにより、ロシアと世界経済との間で 資金がどのように循環し、その資金がロシアの産業間・地域間をどのように循環して
いるのかを明らかにする。
- ロシアが旧ソ連構成共和国との間で結成しているCIS(独立国家共同体)がロシ
アの世界経済との統合のなかでどのような役割を担っているのかを明らかにする。 CISの多目的性を考慮して、政治、国際関係、安全保障の面からの学際的な検討によ
り、CISの機構とその機能を解明する。
3.研究成果
(1)『スラブ研究センター研究報告シリーズ』
- 角田安正「同時多発テロは米露関係を一変させたか―カスピ海石油の輸送路の選定とテロ対策を中心に」
- 廣瀬陽子「南コーカサス地域の安全保障―『コーカサス4』の試みを中心に」
No. 84(2002年4月)『計算可能一般均衡(CGE)モデル作成マニュアル―ウズベキスタンCGEモデルを例として―』
執筆者:中村靖
No. 85(2002年5月)『中央アジアにおける露中関係』(露語・中国語)
執筆者:シン・グァンチェン(中国社会科学院東欧中亜研究所)
No. 86(2002年7月)『ソ連崩壊後の10年』(英語・露語)
コロチェニャ、イワン(1993〜1998年CIS執行事務局書記)「CISの10年間の活動の総括」(露語)
末澤恵美「CISにおける離反と統合」(英語)
鈴木佑司(法政大学)「権威主義後の体制の模索―グローバル化、ローカル化、民主化」(英語)
ほかに2002年1月冬期国際シンポジウム報告論文3本を収録
No. 87(2002年9月)『ロシアのWTO加盟をめぐる諸問題』
執筆者:金野雄五
No. 91(2003年3月)The Sino-Russian “Strategic Partnership”: Current Views
from the Border and Beijing(英語・中国語・日本語・露語)
編著者:岩下明裕
No. 92(2003年5月)ロシア・CISの世界経済との統合―統計・会計の諸問題―
執筆者:齊藤久美子(和歌山大学)ほか2名
(2)『ロシア研究』第34号(2002年4月、日本国際問題研究所)
- 末澤恵美「CISの10年と展望―域内国家関係を中心に」
- 田畑伸一郎「CISにおける経済統合―域内貿易における付加価値税の課税原則をめぐって」
- 山田哲也「CISと国際機構論」
- 服部倫卓「ベラルーシ・ロシア関係の政治力学―2001年ベラルーシ大統領選の事例研究」
- 岡奈津子「ロシアの対『同胞』政策と在外ロシア人―カザフスタンのケース」
- 岩下明裕「上海プロセスの軌跡と展望―ソ連崩壊から機構設立まで」
スラブ研究センター