『オホーツク海の流出油防除対策の総合的研 究』
世界でも例をみない自然のままのオホーツク海では、平成11年(1999年)7月から石 油の開発が始まり、サハリン〜TからYまでの大規模石油・天然ガス開発プロジェク トが計画されており、実現されれば北東アジア最大の生産基地になる。開発に伴っ て、原油流出による海洋汚染の蓋然性が高まっている。オホーツク海を共有する日本 にとっても海洋汚染は脅威である。本研究は、オホーツク海の海洋汚染防止策と対応 策、事故による補償問題に焦点を絞り、学術的・客観的な視点から研究を進め、地域 住民の啓発や環境行政に生かすために関係組織に助言することを目的とする。
分担者:
青田昌秋(低温科学研究所・教授)
役割分担:流氷のデータ解析
吉田文和(大学院経済学研究科・教授)
役割分担:損害賠償制度
畠山武道(大学院法学研究科・教授)
役割分担:環境法制の調査
佐伯 浩(大学院工学研究科・教授)
役割分担:流出油回収方法、海洋構造物の安全性評価
海外共同研究者:
ゲンナジー・ゴルベフ(モスクワ大学・教授)
役割分担:ロシア環境法の分析
エレーナ・ニキーチナ(世界経済国際関係研究所・主任研究員)
役割分担:ロシアの油汚染防止関連の法令・省令・細則の収集と分析
代表者:村上 隆(スラブ研究センター・教授)
役割分担:総括及び研究会の組織・防災組織の指導