『ピウスツキによる極東先住民研究の全体像を求めて』
研究代表者
井上紘一......... 北海道大学 スラブ研究センター・教授
研究分担者
澤田和彦......... 埼玉大学教養学部・教授
百瀬 響......... 北海道教育大学教育学部 助教授
<海外共同研究者>
A. クチンスキ ポーランド・ヴロツワフ大学 東洋研究センター・教授
A. M. レシェトフロシア科学アカデミー 人類学民族学博物館 主任研究員
V. M. ラティシェフ サハリン州郷土博物館・館長
T. P. ローンサハリン州郷土博物館・副館長
V. A. トライェフ ロシア科学アカデミー極東支部 極東諸
民族歴史考古学民族学 研究所・主任研究員
本研究は、わが国の内外で推進されたピウスツキ研究の成果を踏まえつつ、 @ブロニスワフ・ ピウスツキ(1866-1918)が「日露雑居」期のサハリン(樺太)やロシア領沿海州で実施した民族学的研究の全体像を解明して、それを極東先住民研究史上に位置づけること、 Aその過程で得られた研究成果や資料を刊行物として逐次公開すること、 Bピウスツキ研究に関するデータベースを構築することを通じて、国際的なピウスツキ研究の発展に寄与することを目的とする。 本研究で構築を予定しているデータベースは、ピウスツキの全生涯にかかわる情報を集成するものとする。ピウスツキの極東先住民研究を十全に評価するためには、極東時代のみならず、彼の一生についても知悉することが不可欠と考えるからである。