『近現代ロシアにおける国家・教会・社会:ロシア正教会と宣教団』
研究種目: | 基盤研究(B)(1) |
研究課題名: | 近現代ロシアにおける国家・教会・社会:ロシア正教会と宣教団 |
研究代表者: | 原 暉之(センター) 研究分担者:西山克典(静岡県立大学)・豊川浩一(明治大学)・谷 寿美(慶 應義塾大学) |
廣岡正久(京都産業大学)・中村健之介(大妻女子大学) |
本計画は、近現代ロシアにおける正教会と宣教団の解明を目的とする。共産党 支配終焉後のロシアでは、正教会の復興が顕著であり、ロシアの国家および社会 変容の帰趨を占う上でも正教会の動向は重要な意味をもっているが、従来日本の ロシア近現代史研究においてはロシア正教会についての認識があまりに浅いとい わねばならない。ロシアにおける国家と社会、集団と個人のあり方を追究するた めにも、ロシア正教会の研究は不可欠である。また、ロシア国家の威光を背景に 正教会によってロシアの東部、中国、朝鮮、日本に派遣された宣教団の布教活動 についての研究は正教会研究の一重要ジャンルをなしているが、この点の全体像 も十分に把握されてこなかった。本研究は、日本のロシア正教会研究の水準を高 めるための基盤を形成しようとするものである。