スラブ研究 No.47 Copyright (C) 1999 by Slavic Research Center ,Hokkaido University.
All rights reserved.


エスノ・ボナパルティズムから
集権的カシキスモへ
―タタルスタン政治体制の特質とその形成過程 1990-1998―


PDFファイルもダウンロードできます。 アクロバットリーダーがない方は、左のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。すでにReaderをお持ちの方は中央のアイコンをクリックしてPDFファイルをダウンロードしてください。 文字化けする場合は右の「埋め込み版」をダウンロードしてください。(587kb)

松 里 公 孝

はじめに

1. 集権的カシキスモの概念について ―ポスト共産主義体制比較におけるタタルスタン

2. 民族共和国の政治体制比較におけるタタルスタン:比較の諸基準

2-1.エスニックな要素
 
2-2.指導者個人の役割
 
2-3.社会経済構造
 
2-4. 強制力への依存
 
2-5.エリートの生存率と一体性、選挙マシーン
 
2-6.当該共和国が旧体制下で占めていた地位
 
2-7.民族主義野党と親モスクワ野党との関係

3. 集権的カシキスモ:1994-1999

3-1. 首長任命制をめぐるディスコース
 
3-2. モスクワとの交渉材料としての集票能力
 
3-3. アルトゥンバエフの反乱

4.  エスノ・ボナパルティズムの展開:1990-1995

4-1.「連邦構成共和国への昇格」
 
4-2. 危機と均衡回復のサイクル
 
4-3.権限分割条約以降―英雄時代の終焉

5.  まとめ

図1   図2   図4   図5

Summary in English